David Bowie - Lodger

0 Comments
David Bowie - Lodger (1979)
ロジャー

 意外なところで人脈が繋がっていた、ってことをこないだも実感。仕事上の知り合いとロック話、自身の弟さんがマニアだそうで、ってことで話を聞いてるとそれは自分のバンドの連中のことと繋がるから聞いてみたらその通り。いや〜、狭い世界だ、と実感したものだが、きっとそんな感じで繋がっていくのもロックの良さか。そんなこんなで最近はロック話でのアルコールも多くなってるから刺激的でよろしいですね。

 David Bowieの1979年作「Lodger」、通称ベルリン三部作の三部目ってことになるのだが、別にベルリンで録音されてるワケじゃないから、イーノとのコラボが三枚続いていて、その三枚目ってことでヨーロッパに回帰したボウイのイーノとの作品なだけだ。作ってる時の本人達には当然三部作なんて意識はなかっただろうしね。ここにロバート・フリップでも参加してたらまた違った印象もあったんだろうけど、今回はいなくて、ギタリストにはエイドリアン・ブリューが参加している。クリムゾンとボウイってのはつくづく繋がるのだが、どっからどう切ってもその繋がりはよく分からんな…というこの二組のアーティスト像。

 この「Lodger」、自分はあまり得意ではないアルバム。A面はエスニック風味な実験的な作品が並び、ボウイらしさはほとんど聴かれず、正に実験のためにやってるかのような作風だ。それが後に影響しているか、ってんでも無さそうだし、その結果このA面の評価は評論家のためには良いのだろうけど、一般的にはさほどなかったと思う。ところがB面に入ってみると一気にいつものボウイらしい曲が並ぶ。ツアーでも謳われることの多い曲が並んでいるし、それがこのアルバムからの曲というのを意識すること無くシングルでのヒット的な扱いになっているものばかりなので、そういう見方からしたらこの「Lodger」はヒット曲が多数詰め込まれたアルバムという位置付けになるハズなのだが…。最後に入ってる「Red Money」がやたら暗めなトーンで…って思ったらイギーのアルバムへの提供曲だったか。

 ジャケットのよく分からなさもあるんだろうな…、どっちが表なのか、縦型にすれば普通なんだろうけど、アルバム歳ぞからするとこれは顔が見えるべきなのか脚から下のアルバム名が出るべきなのか…、そういうところも問題の投げかけって意味でボウイらしいか。それにしてもこのアルバム、好んで聴く程の作品ではないけど無視は出来ないアルバム、どうにも困る題材だったワケで、だから今まで書いてなかったのかと自分でも納得(笑)。



関連記事
フレ
Posted byフレ

Comments 0

There are no comments yet.

Leave a reply