Blackmore's Night - Winter Carols



素晴らしい。とにかくリッチーがキャンディス嬢とやるようになってからのアルバム全てが素晴らしいのだが、このクリスマスシーズンを狙った「ウィンター・キャロルズ」は実に見事にクリスマスを表現しているし、もちろん古き良き音楽を原題の音にして甦らせているスタンダードなナンバーばかりらしく、もちろん日本人にはそれほど馴染みがないものばかりなのだが…、それでも、まぁ、やっぱ雰囲気はわかる。でもって、この人こんなに音楽の才能あったんか、って思うくらいにホンモノのルネッサンス音楽なんだろうなぁ、こういうの、綺麗に音を使っているし、繊細さの出し方が巧い。キャンディス嬢の歌もリバーブバッチリで凄く綺麗に空気に溶け込む感じで良いねぇ~。大好きなんだよな、こういう音楽。英国トラッドあたりとは異なった中世の宮廷音楽の再現なのだろう。気持ち良い。
曲そのものはそれほど知ってるものはないんだけど、ファーストの「シャドウ・オブ・ザ・ムーン」に入ってる曲のリメイクは改めて名曲だったんだなぁと実感したね。他にもコーラスワークやら何やらとあるけどクドクド言う前に聴いてみろっていうくらい良い。是非クリスマス前までに聴くことをお薦めする。しかし、こういうギターの弾き方ってのはどうやってマスターするんだろ?アコースティックなんだけど爪弾き方っつうか、フォークではないし。ジミー・ペイジもそういう風に思う事あって不思議なんだけど、リッチーもやっぱ凄いなぁ、とマジマジと思う。ハードロック時代にはここまでのアコギ技って聴けなかったし。確かにソロのフレージングなんかはやっぱりクラシカルなバロック調のものも多かったので、それが後のヘヴィメタの基礎にもなるんだけど、その深さが違ったなぁ、ここまで来ると。いや、実に素晴らしい。
いつも聴く音楽ではないけど、流れていたらとてつもなく心地良い音だから恋人達も盛り上がることだろう…。しかし一番不思議なのはこの二人ってほんとにまだ続いてるの??恋人っつったって年齢差ありすぎるんだからさ、いい加減終わっててもおかしくないのだが、マジでまだ恋人なのか?だとしたらその方が不思議なのだが…、でもこんなに甘ったるい作品が出来ちゃうんだからまだ付き合ってるんだろうなぁ…。いや、それが一番不思議。やっぱファザコンなのだろうか…。

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