Margo Price - Midwest Farmer's Daugh

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Margo Price - Midwest Farmer's Daugh (2016)
Midwest Farmer's Daugh

 今という時代に流行している音楽ってのは全くよく分からない、知らないと言った方が正しいか、聴くこともないし耳に入る事もない。ネットの時代ってのは自分で探しに行くから勝手に入ってくる情報ってのはほぼシャットアウトされてて、その分ニッチな世界を堪能できるという位置付けなので一般とは随分と異なる接し方なのかも。少なくとも自分的にはそういう使い方で、その分どっぷりとハマって探していられるというものだ。反面、トレンドが分からないのは難点だよなぁ…とは思う。それでも、アマゾンなりで買い物したりしてると色々とリコメンドしてくれるからジャケットやら何やらで気になるのは見られるし聴けるからありがたいかな、という情報の入手。何か違うけど、ま、いいか。

 Margo Priceというイリノイ州のシンガーによるデビューアルバム「Midwest Farmer's Daugh」、もちろん197…じゃなくて2016年作品です。いや、それくらい古めかしい音なんだけどね、やってる音は随分と不思議なサウンドで、何となく聴いてしまっている。一般的に語られてるのはカントリーシンガーのようだ。否定はしないけど、単純にカントリーシンガーとも言えないんじゃね?ってのあってさ。前にロバート・プラントとアリソン・クラウスが一緒にやった「レイジング・サンド」ってあるじゃない?あの世界観で、アレをテイラー・スウィフトが歌っているようなところか。それでもこのマーゴ・プライスってもう33歳で子供も旦那もいる人だからピチピチさはなくて、もっと人生色々あって今も生きてるみたいなトコあるから深みがあるっつうかね、それでいて声が結構特徴的でロック好きなら合うんじゃないかな。とにかく聴きやすくて生々しいバンドサウンドが好ましい。

 …ジャック・ホワイトのレーベルからのリリース…、なるほどね。この古い雰囲気と新しいセンスの融合劇はそういうところにも要因があるんだろう。ドラムの音とかホント生々しくて、可愛らしい声のパティ・スミスが歌っているかのような歌声がこれまたよろしい。ドラムの音がさ、3曲目のTennessee SongなんてZep4枚目のボンゾの音ですよ。オルガンの音も古臭いし、ギターだって超チープなサウンドで、ホント憎めない音を作ってくれてる。それで何が一番ってこのアルバムジャケットに騙されたんだよ。どっから見ても霧のフォークサウンドを想像するしっとりとしたトラッドだと思って、そういうのやるのが出てくるんだなぁ…って思って聴いたらコレだよ。絶対狙ってるだろうし、まんまとハマったし、それでも悪い気がしない良質な音が出てきたんで確かにありだな、と。カントリー風味はもちろん強いけど、実に多様なサウンドがミックスされて時代を超えたサウンドに仕上げながらも最先端、見事なアルバム。





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フレ
Posted byフレ

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