John Entwistle - Master Class
1 Comments



何気に日本に来ている回数が多いジョン・エントゥイッスル、結局肝心のザ・フーでの来日は果たせなかったという哀しいオチがあるのだが、イメージの中では数々のセッションワークでの来日公演と2004年のザ・フー初来日公演でのピートとロジャーのパワーを脳内イメージすることでザ・フーのバンドのパワーを想像すると、やっぱりとんでもないバンドだ…っていう結論になるのだ。ストーンズの良さとかキンクスの良さとは異なるザ・フーのパワー、これはもうやっぱ凄かったんだろうなぁ、と。
で、哀しいかな2002年6月、ザ・フーのアメリカツアーの前日に心筋梗塞かな?で敢えなくその指裁きに終わりを告げてしまったのだが、その前夜のリハーサルまでバリバリに弾いていたらしいんだよな。あぁ…、残念。で、この人のベースってのはもう最初の頃から=「My Generation」からベースがバキバキ鳴っていて、それこそリードベースという唯一無二のステータスを築き上げ、後にも先にもこんなベーシストはいないのだ。ジャコパスあたりとは全く違うワケで、いや、それももちろん凄いんだけど、ロックバンドのベーシストの中でこれだけのベースを曲中で曲を殺さずに生かし切ってたというセンスが素晴らしい。ビデオやLDなんかが普及してきた時代のザ・フーの映像、例えば「New Tommy Live」あたりを見てると金色の弦でほとんどヴァン・ヘイレン並みのライトハンドに近い弾き方で、しかも開放弦を混ぜながら弾くので視覚的なパフォーマンスもあって、凄さ倍増~ってね。こないだ出た1996年の「四重人格ライブ」のでは「Real Me」でもの凄いベースソロがあって、やっぱぶっ飛ぶワケさ。
で、結構ソロ活動も盛んだった人で、死んでからだけどソロライブのDVDが出てて、もうやりたい放題(笑)。他のメンバーとの格差がありすぎるくらいなんだけど、本人は凄く楽しんでやってるんだよな、これも凄いんだよ…。それと、DVDネタではよくある教則ビデオシリーズにも出ていて、それがさ、やっぱりマスタークラスという難易度最高のところで出ているのが笑える。そりゃそうだよなぁ~って。こんなん教則にしても意味ないだろ、とか思うが(笑)。
なことで、世界最高のベーシストのトップに位置するジョン・エントゥイッスル、も~一度きち~んと聴き込むとやっぱり心地良いよ~ん♪
- 関連記事
-
- The Who - Who's Next
- John Entwistle - Master Class
- The Best - Live In Japan 1990