Chicken Shack - Accept

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Chicken Shack - Accept (1970)
Accept

 これだけ色々な音楽が氾濫してて自分で選びながら聴くのが普通だし、せいぜい友人やブログなどで他の人に紹介してもらう程度でしか拡張性はないのだろうけど、それでは勿体無いくらいの素晴らしい音楽が溢れている。自分の好みって皆が皆多方向にあると思ってて、それを他の人が知ることは多分無理だからどうしても自分の感性のアンテナは自分で立てておかないと反応しにくいから人任せってわけにもいかない。でも、やっぱり聴いておくと面白いよ、もっと若い頃に知ってたらもっともっと突っ込んで聴いてたしギター弾いたりしてたもん、なんて言いたくなるアルバムも数多くある。油断できないんだよね。

 Chicken Shackの1970年リリースの4枚目の作品「Accept」。ジャケット地味だし、多分人気的にも地味なんだろうと思う。70年頃からのチキン・シャックってどうも地味でウケない印象しか無くて、初期の作品も太鼓判押されつつもどこかチープで線が細い感じあったからど真ん中で聞く事なかった。それがこのヘンからは結構ど真ん中のブルースを中心に、発展させて英国ブルースロックの幅を広げながらアルバムを創り上げてて、かなりの佳作に仕上げていると思う。あまり人気もなくてそんな風に評価されてるのを見たこともないけど、結構レベル高くて楽しめるアルバムだよ、この「Accept」。

 この後バンドのメンバーが異動していってチキン・シャックは崩壊の道へと進むけど、この頃はまだクリスティン・パーフェクト離脱後のメンバーで頑張って、後釜にUFOのポール・レイモンドが参加してやってくれるじゃないですか、って褒めたくなります。しかも楽曲が一辺倒なブルースロックだけじゃなくてホント多彩なサウンドにアプローチしていてそのあたりはブルースロックバンドと定義されることの方が狭量なものの見方にすらなってしまっているんじゃないかと。The Kinksの中期みたいな感じをイメージして、もうちょっとブルースロックテイスト強いというような感覚か。名曲って感じのがもっとあれば変わったんだけどなぁ…、ブルースロックからの発展系にオリジナリティ路線が弱かったのが難点か。んでも良い味出してるアルバムです、これ。



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フレ
Posted byフレ

Comments 2

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デューク中島  
目立たないけれど まあ いい感じ

このバンドは ホワイトブルースとしては、最初の2枚が いいですね。デッカ移籍後のハードな感じも好きでした。その間の2枚は フレさんが言われるように 目立たないけれど 悪くはないと思います。当時の白人ブルースロックバンドは カバーを脱してのオリジナルに課題が有りました。三大バンドの中では、フリートウッドマックが 一番 オリジナルが傑出していたと思います。SAVOY BROWNとCHICKEN SHACKは そこが うまく移行出来なかった気がします。

2017/05/09 (Tue) 21:21 | EDIT | REPLY |   
フレ  
>デューク中島さん

どうにも掴みにくいバンド、という印象ですかね。

2017/05/14 (Sun) 22:08 | EDIT | REPLY |   

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