Ray Davies - Americana
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Ray Davies - Americana (2017)

本質的に自分が好きな音楽…に限らないのかな、好きなモノでも何でもそれはDNAレベルに刻まれているんじゃないかと思うくらいに、一瞬で引き戻される事がある。音楽でも食べ物でも風景でも、もしかしたら恋人なんかもそうなのかも(笑)。すっかりと風化してしまった印象すらあったThe Kinksのフロントマン、Ray Daviesが10年ぶりにフルオリジナルアルバムをリリース、なんてニュースにもならないし何かでちょこっと知っただけなんで、びっくりしたけどさ、まだやるんだ?って。すっかりライブもそこそこにして隠居生活だろ、ってな感じだったからあの歳になってのオリジナルアルバムなんて…嬉しい限りです。ただ、当初は70過ぎた爺さんのアルバムだからなぁ、なんてノスタルジックな気分だったのも確かだが…。
Ray Davies「Americana」、2017年作品。凄い。タイトルが頂けないけど、それは音的なものではなくアメリカツアーの時にインスパイアされた事柄をトータルコンセプトアルバム的にしているテーマとしてのアメリカなだけで、もちろんカントリーなThe Jayhawksというバンドをバックに従えての録音だから乾いた感じのアメリカの空気感が漂う作品ではあるけど、中身はどっからどう聴いてもレイ・デイヴィスな作品で、ついついホロリとしてしまうこのメロディの天性の素晴らしさ。於いてもこのメロディセンスは健在でどんだけ良い曲を生み出せる人なんだ、とつくづく感心する素晴らしいアルバム。これぞレイ・デイヴィスですよ、正に。声だってそのままだし何と言うのかな…、情感の篭った歌のツボがしっかりと聴こえてきて上手い下手よりも響く、味わえる、刺さってくる、そういう情感の響きがヒシヒシとね、素晴らしい。バックバンドのスライドやカントリータッチな風味もレイ・デイヴィスの作風には似合ってて、元来湿っぽくなる英国風味を軽やかにしてくれている。もちろんレイ・デイヴィスの歌だけ聴いてればそれはそれは完璧な英国風味でしかないし、メロディラインだって流れだって全部英国的でしかない。パッと聴いただけだとカントリー・アルバムにしか聴こえないんだけどさ、その深さってのがあるんだよ、これ。
もう何年もまともにThe KinksもRay Daviesもそのまま聴いてないけどさ、こうやって聴いてしまうと凄く自分に染み入るメロディで、あぁ、凄く好きなんだよな、こういうの…って思い出して、思い出してってか、好きという度合いの次元が違う事に気付かされる。圧倒的なんだよ、愛の深さが(笑)。しかも自分で意識してないのにそこにあるという困った好きってヤツだ。ゲストな女性ボーカルもアクセント的に良いかな…、まぁ、物足りなさ感が出てしまうんでまだまだだろ、ってのあるけど。あぁ、良いなぁ…、もう何枚もアルバム聴けないだろうけど、こんな素晴らしい作品をまた残してくれてホントにありがたい。何十回でも聴けてその深さに気付かされてまた追い続けるアルバムになるだろう。これまでのソロアルバムやThe Kinksの「マスウェル・ヒルビリーズ」あたりがカントリータッチで比較されるんだろうけど、2017年にコレだよ、作品のレベルが違うし次元も違うし余裕も違うし、やっぱりそういうのが全部詰め込まれててリラックスして生み出されてる。もう色々なことが吹っ切れててやりたい、やれる音がそこに出ているというだけ。2017年、これからどんな作品がリリースされても多分このアルバムが一番になるだろうな。この良さに痺れてほしいけど、でも、わからなくても嬉しいです。だってそれは自分だけが大事にしてるモノだから分かち合わなくても良いもん(笑)。


本質的に自分が好きな音楽…に限らないのかな、好きなモノでも何でもそれはDNAレベルに刻まれているんじゃないかと思うくらいに、一瞬で引き戻される事がある。音楽でも食べ物でも風景でも、もしかしたら恋人なんかもそうなのかも(笑)。すっかりと風化してしまった印象すらあったThe Kinksのフロントマン、Ray Daviesが10年ぶりにフルオリジナルアルバムをリリース、なんてニュースにもならないし何かでちょこっと知っただけなんで、びっくりしたけどさ、まだやるんだ?って。すっかりライブもそこそこにして隠居生活だろ、ってな感じだったからあの歳になってのオリジナルアルバムなんて…嬉しい限りです。ただ、当初は70過ぎた爺さんのアルバムだからなぁ、なんてノスタルジックな気分だったのも確かだが…。
Ray Davies「Americana」、2017年作品。凄い。タイトルが頂けないけど、それは音的なものではなくアメリカツアーの時にインスパイアされた事柄をトータルコンセプトアルバム的にしているテーマとしてのアメリカなだけで、もちろんカントリーなThe Jayhawksというバンドをバックに従えての録音だから乾いた感じのアメリカの空気感が漂う作品ではあるけど、中身はどっからどう聴いてもレイ・デイヴィスな作品で、ついついホロリとしてしまうこのメロディの天性の素晴らしさ。於いてもこのメロディセンスは健在でどんだけ良い曲を生み出せる人なんだ、とつくづく感心する素晴らしいアルバム。これぞレイ・デイヴィスですよ、正に。声だってそのままだし何と言うのかな…、情感の篭った歌のツボがしっかりと聴こえてきて上手い下手よりも響く、味わえる、刺さってくる、そういう情感の響きがヒシヒシとね、素晴らしい。バックバンドのスライドやカントリータッチな風味もレイ・デイヴィスの作風には似合ってて、元来湿っぽくなる英国風味を軽やかにしてくれている。もちろんレイ・デイヴィスの歌だけ聴いてればそれはそれは完璧な英国風味でしかないし、メロディラインだって流れだって全部英国的でしかない。パッと聴いただけだとカントリー・アルバムにしか聴こえないんだけどさ、その深さってのがあるんだよ、これ。
もう何年もまともにThe KinksもRay Daviesもそのまま聴いてないけどさ、こうやって聴いてしまうと凄く自分に染み入るメロディで、あぁ、凄く好きなんだよな、こういうの…って思い出して、思い出してってか、好きという度合いの次元が違う事に気付かされる。圧倒的なんだよ、愛の深さが(笑)。しかも自分で意識してないのにそこにあるという困った好きってヤツだ。ゲストな女性ボーカルもアクセント的に良いかな…、まぁ、物足りなさ感が出てしまうんでまだまだだろ、ってのあるけど。あぁ、良いなぁ…、もう何枚もアルバム聴けないだろうけど、こんな素晴らしい作品をまた残してくれてホントにありがたい。何十回でも聴けてその深さに気付かされてまた追い続けるアルバムになるだろう。これまでのソロアルバムやThe Kinksの「マスウェル・ヒルビリーズ」あたりがカントリータッチで比較されるんだろうけど、2017年にコレだよ、作品のレベルが違うし次元も違うし余裕も違うし、やっぱりそういうのが全部詰め込まれててリラックスして生み出されてる。もう色々なことが吹っ切れててやりたい、やれる音がそこに出ているというだけ。2017年、これからどんな作品がリリースされても多分このアルバムが一番になるだろうな。この良さに痺れてほしいけど、でも、わからなくても嬉しいです。だってそれは自分だけが大事にしてるモノだから分かち合わなくても良いもん(笑)。

Whipped Cream - The Funky Trumpet of Ray Davies & His Button Down Brass
レイ・デイビス & The Button Down Brass
価格: 1,600円
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