Dan Baird - Buffalo Nickel

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Dan Baird - Buffalo Nickel (1996)
Buffalo Nickel

世界を平和に、って想いは実に難しいと思うばかりだ。あんだけの犠牲を払って平和を提唱して導いてきたにもかかわらず、簡単に戦争の危機を目の当たりにしないといけない時代に突入してしまうという…、人間はやはり元来残酷で攻撃的な生き物でもありわがままな生物でもあるというのも事実、それがぶつかり合うのも歴史が証明していて必ず平和にはならないというのも歴史が証明しているという哀しさ。少なくとも自分が生きている間くらいは平和な世界に近い状態であってほしいものだ。もちろん後世にはもっと平和であってほしいもんだけどさ。

 ダン・ベアードってThe Georgia Satellitesのフロントマンのソロアルバム第二弾、1996年作の「Buffalo Nickel」。この人も根っから変わらないんでいつでもどこでも同じような金太郎飴的なR&Rしか出てこないってのが安心の一枚。んでもってこの歌声も独自の田舎声で馴染みやすい作品。カントリータッチのR&Rと言うのかな、この手の土着的R&Rにしてはブルース色があまり付いていないというのか、その実あんまりブルースに近さを感じない音というのはあまり気づかれていない点かもしれない。自分自身、のヘン聞いててブルース色ないなんて考えもしなかったし土着的R&Rだからブルース出来るだろうし、どっかでやってるだろってのあったけど、結構見当たらなくてカントリーの方が近いっつうのかな、南部系だからサザン的なスタイルっていうイメージが有るのかもしれんが、それは実はなくてもっとオーソドックスだし…と結構イメージと異なる部分があるR&R。

 とは言えども快活なアメリカのR&Rなので聴いていて心地良いし、悩むことなくこれで良いんだよ、って思ってしまう説得力のある作品。どのアルバムが良いとかってよりか、どれを聴いても同じく安心できるからそれぞれ適度に楽しんでくれってトコロか。好きな人は好きになるだろうなぁ、こういうの。それなりにギター的にもやっぱり面白いし、ギターの音もヘンなエフェクトかけてないからそのままの音で出てきてるからわかりやすいし、あぁ、ロックってこんなんで良いんだよな、って思う。







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フレ
Posted byフレ

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