Grand Funk Railroad - Live 1971 Tour

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Grand Funk Railroad - Live 1971 Tour
Live-1971 Tour

 ブルースってのは3コードが基本だし、それでこそ自由に弾きまくり曲が変化していけるという特徴がある。だから故、つまらなくなる時はホントにつまらなくなるしダレるし飽きるしどうしようもなくなる。その簡単なコード進行でどれだけ熱く聞き手を引き込むかみたいなのが本質にある…、特にブルースロックのギターソロやアドリブ大会ってのはその部分が顕著だ。そしてライブでそれを本能的に理解してバンドごとその域を超えていけるのはそうそう多くはなかったというか、目立って多くはなかったように思う。もちろん作品化されてなければ分からないモノだけど、往々にしてそういうのは作品化されるので、そういうモンだろう。

 Grand Funk Railroadの1971年のライブアルバム「Live 1971 Tour」。有名な「Live Album」は1970年なので、その翌年、もっと言えばあの伝説の雷雨の後楽園球場のライブの1週間前のライブで、これもまた有名なシェイスタジアムでのライブ。最も脂の乗ってたノリにノリまくってた時期のバンドのライブを生々しくそのまま記録している発掘盤。一言で言えば、今聴いてもとんでもなくぶっ飛んだライブバンドだし、ライブアルバム。底抜けにパワフルなアメリカならではの快活さとパフォーマンスが圧倒的で、これはもう英国のロックでは出せない、出てこない文化の違いだし、ここまで出来るのはアメリカンならでは。静と動がメリハリを付けて出て来るけど、それでも圧倒的にパワフル。その源はやっぱりこのベースだろう。こんだけ歪んだベースでグイグイとバンドを引っ張って暴れまくる、キャッチーな曲でもこの音色だから歌メロ意外は超絶ハードロックのまま、正に圧巻。その勢いのままでライブ全般を引っ張っていくというパワー。ドラムも合わせて強烈なリズム隊を従えてのギターとオルガンを忙しく使い分けているというのも見事。ここでアクセントにはなってるか。

 まぁ、聴いてみてくれ。自分はメタルだとか英国だとか色々理屈はあるし、自分も基本的にアメリカンハードロックってのは…ってのあったけど、こういうの聴いちゃうと、やっぱりスゲェな、としか思えないんだよ。ロックってこういうモンだろ、ってのが全部詰め込まれてるのかもしれない。それくらいにヘヴィでハードで魂の篭ったライブアルバム、オールドロックファンは確実に燃える作品だし、これから初めて聞くにしてもこんだけの熱気がロックなんだ、って思ってもらえれば良いのかな。わかりやすいし。いや、ホント、凄いわ。



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フレ
Posted byフレ

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デューク中島  
なぜか 大ヒットHEARTBREAKERが無い

日本公演直後のハワイ公演も 同じようなセットリストで HEARTBREAKERが入ってないです。理由不明ですけど 米本国では クローサー トゥー ホームやサバイバルの収録曲を アピールするために 外されたのでしょうか?

2017/04/13 (Thu) 21:26 | EDIT | REPLY |   
お〜ぐろ  

こんなライブのアルバム出てたんですね〜
ひと通り集めて安心してたので知りませんでした
2曲ほど聴きましたが内容も音質も問題ないですね、即買いです
こんなライブ観たいなぁ 

2017/04/14 (Fri) 07:33 | EDIT | REPLY |   
フレ  
GFR

>デューク中島さん
Heartbreakerが無いのは勿体無いですよね〜。

>お〜ぐろさん
そうなんですよ、発掘モンってのは往年のリスナーには鬼門だったりします(笑)。

2017/04/16 (Sun) 19:21 | EDIT | REPLY |   

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