Ten Years After - Alvin Lee & Company

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Ten Years After - Alvin Lee & Company (1972)
Alvin Lee & Company

 ギター弾きまくり、ってアルバムはそこまで無いのかもね。そりゃ売るためにリリースするレコードなのにそんなのばかり入れてたって売れないし、ライブでやってるだけならともかく、それでも飽きられるだろうし、ライブ盤にしても編集して聴きやすいサイズにしておかないとってのもあっただろうし、割と見当たらない。最近でこそ未編集ライブバージョンなんてのが出てきて弾きまくり感たっぷりなのあるけど、やっぱりそれでもそこまでじゃない。そりゃさ、全曲そんなんじゃダメだからある程度って許容はあるのだが…、自分でもどんなの求めてるか分からないけど、熱いのを欲してるのかな。

 Ten Years Afterの看板ギタリスト、Alvin Leeも弾きまくりギターの元祖と言えるくらいの人だけど、昔から好きだからアルバムはほとんどブログ記事に取り上げ済み。それでも抜けてる作品もあるから、って事で1972年リリースの「Alvin Lee & Company」。編集盤なので割とスルーしてた部分あって、真面目に聴いてなかった。イマイチ面白くなかったのが大きいけど、やっぱりオリジナルアルバム好きだったしね。もうちょっと判ってくるとこういう作品も有り難くなってきて楽しめただろうが、そこに行く前に熱が冷めてた。改めてこのアルバムか…と聴いてたけど、基本的にデラム時代の未発表曲が集められてて、そりゃ面白味ないだろうよ、ってものばかり。肝心のギタープレイも面白味のあるものはさほどないが、「Crossroad」と「Boogie On」の二曲はライブ収録しているので別格。TYAはこういうのがあるから外せない。

 「Crossroads」はクリームと同じ原曲だけどTYA的解釈によるカバーで、もうちょっとペタっとした感じでプレイされてる。ギターソロはいつもの手癖がほとんどだから特に凝ってないが、やはりこなれてて良い。曲も馴染み深いし別のギタープレイによるスタイルだし、それがアルヴィン・リーだから余計に楽しめた一曲でライブだし、さすがです。もうひとつの「Boogie On」はJohn Lee Hookerのカバーながらも、もう原曲って?くらいなアレンジぶりで好き勝手にウッドストック級のアドリブプレイが爆発。それをそのまま記録しているので、正にTYAの醍醐味そのもの。こういうのが聴きたかったんだよ、って白熱ぶりが素晴らしい。ちなみにこのアルバムに入っているのはどれもこれもTYAの再発CDのボーナストラックで入ってるから初期のアルバムの買い直しでも聴けます。しかし燃えるぜ、こいつは…。



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フレ
Posted byフレ

Comments 2

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デューク中島  
逃げられたDERAMの苦しまぎれリリース

って感じがする盤でしたけど、クリサリス移籍後の彼らが卒業した(失なった) 粗く ザラザラした時代の音が それなりに よかったですね。今年の初めに 久しぶりに かけましたよ。ジャケットは 彼らの作品中 1番 かっこいいかもです。

2017/04/12 (Wed) 21:50 | EDIT | REPLY |   
フレ  
>デューク中島さん

それでも今となってはしっかりTYAのカタログに残ってて価値ある一枚になっているんだから面白いですね。

2017/04/16 (Sun) 19:20 | EDIT | REPLY |   

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