Freddie King - Texas Cannonball

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Freddie King - Texas Cannonball (1972)
Texas Cannonball

 日常生活しながら自発的に音楽を聴こうと思わない限りほとんど音楽なんてのを耳にすることは多くないんじゃないか、という風になってきた。じゃ、これまで自然に耳に入ってきたってのは何だったんだ?ってなるんだが、ネットが発達して自分の興味あるものを追求できるようになった反面、余計なものに振り回されない、余計な情報が入らないという風にもなってきたからか、CMで流れる音楽とかないし、レコード屋にも行かないで良くなってるからそこでの情報収集的な音楽も耳に入らない、音楽流してるバーってのもそう行かないし、なかなか音楽に接するシーンが無いんだよな。そこでましてやニッチな世界の音楽なんてさ、どうやって情報漁るんだ?ってなるが、そこがネットなんだろう。でもね、ネットって適度に情報知らないと探せないんだよ…。

 Freddie Kingの1972年リリースのアルバム「Texas Cannonball」。シェルター時代の2枚目のアルバムってことでロックファンには明らかに取っ付き易い作品だ。いわゆるロックブルースな作品で、レオン・ラッセルやドン・プレストンなんてのが全面的に参加してて、フレディ・キングもここぞとばかりにロックな連中に負けてなるものかとばかりにギター弾きまくってて、それがまた心地良いんだ。ジョニー・ウィンターも負けじとばかりに弾いてるし、歌はもちろんホンモノの迫力でしょ?フレーズのトーンだって独特の味わいだし、こういうフレーズの強さと言うか味ってのは同じギター使っても出ないし、どうやってるんだろうなぁ…。黒人にしか出せないトーンなんだよな、こういうの。不思議です。どんだけ上手く真似したってこういうの出来ないし、やっぱりブルースってのは民族音楽なんだろうと思うもん。だからこそロックと融合したこの作品は面白いし勉強にもなるし聴きやすい作品でもある。もっともブルースな連中からしたら邪道アルバムという事になるのだろう。

 ブルースってのを最初に聴き始めた頃にこのシェルター時代のアルバム2枚にハマって、そこからずっと聴いている作品でね、いつかこういうギター弾けたら良いなぁなんて思っていたけど、そうはならずに歳を重ねていっただけ…。今でもコレ聴いてて、うわぁ〜ってなってる自分ってやっぱりいつまでも子供だ(笑)。ロックもブルースも音楽ってのはそういうのが良い。曲の複雑さじゃなくてギターの味わいだけでアルバムを聴かせてくれる作品、フレディ・キングの魅力はこのヘンに詰め込まれてる。ブルースって何かなぁ…って人もいるだろうけど、コイツはロックだよ。



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フレ
Posted byフレ

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