Slipknot - The Subliminal Verses Vol.3
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Slipknot - The Subliminal Verses Vol.3 (2004)

今でもシーンはそうだけど、色々な音楽をミックスして出来上がっていく、そこに最先端のスタイルが入り込むことで次の最先端を作り上げていく、そして機材の最新化に伴って新たに使う連中が出てきて予想しない方向の作品が出て来る、それがまたムーブメントになって音楽産業全体に広がっていくことで、次々と革新的なスタイルが開発されていく、この繰り返し。だからジャンルなんて関係なく新しくて刺激的なモノなら皆が皆何でも取り入れてスタイルを作り上げていくんだな。ロックの世界ってのはそこに行くことよりも古き良きスタイルに固執する傾向もあるので、なかなか進みにくい部分もある。ダンスやポップの世界ではそういうのが早々と進められていくから常に流行というものが出てくる。そこを上手く突けるかどうかでロックの世界は変わっていくんだが…。
Slipknotの3枚目の作品「The Subliminal Verses Vol.3」は2004年にリリースされている。このバンド、いつしか大御所になってしまっているけど、活動歴の割には作品がそれほど多くはない。バンドの人数も多いからか常にタイトロープ的な人間関係が張られているとか…、実際はどうか知らないけど、ある程度売れてしまって音楽やバンドに拘る必要がなくなってくるとモロに人間関係が影響する傾向が大きいのは当然だろう。そういうのを超えた先に出てくるアルバムってのは充実度が高い事が多いんだけど、その分初期衝動からは離れていくからバンドは難しい。このアルバムでSlipknotはどうなったか、前作「Iowa」での超絶アグレッシブなスタイルからはさすがにもうちょっとメジャー路線的な所での音となった気がするけど、それでも相変わらずのスタイルを継承しているし、これはもうSlipknotしか出来ないだろうというレベルにあるのは間違いない。このボーカルもホント歌上手いよなぁ…、どういうスタイルでも歌いこなせるし、しっかりどこで聴いてもコリィだな、っていう世界があるから分かるし、このメロディラインもSlipknotだなっていうのもある。実はとんでもなく才能溢れるミュージシャン達が集まっているバンドで、更にコンセプトやイメージも含めてトータルで売り出すためのプロフェッショナルが揃っているのもアメリカらしい。その分、凄く良い作品に仕上がってて、スキが無いわ。見事。
バラードから始まるアルバムという彼らからしたら奇抜さを狙ってて、そこから一気にアグレッシブなスタイルのオンパレード、グイグイと引き込む歌と曲の攻撃性、暴力性、それでもきちんと聴かせる部分を魅せてくれるという素晴らしさ、こんだけうるさくて気持ち悪いハズなのに、それを感じさせずに何か惹き付けられていく、その不思議な吸引力はメタルというカテゴリでもなくラップでもなく、明らかにSlipknotのメロディライン。その意味ではかなり独自性を持ったセンスが生きている。だからこそ強いんだろうと思う。妥協のないサウンド作りとバンドコンセプト、どのアルバム聴いてもそういうところが見事。

今でもシーンはそうだけど、色々な音楽をミックスして出来上がっていく、そこに最先端のスタイルが入り込むことで次の最先端を作り上げていく、そして機材の最新化に伴って新たに使う連中が出てきて予想しない方向の作品が出て来る、それがまたムーブメントになって音楽産業全体に広がっていくことで、次々と革新的なスタイルが開発されていく、この繰り返し。だからジャンルなんて関係なく新しくて刺激的なモノなら皆が皆何でも取り入れてスタイルを作り上げていくんだな。ロックの世界ってのはそこに行くことよりも古き良きスタイルに固執する傾向もあるので、なかなか進みにくい部分もある。ダンスやポップの世界ではそういうのが早々と進められていくから常に流行というものが出てくる。そこを上手く突けるかどうかでロックの世界は変わっていくんだが…。
Slipknotの3枚目の作品「The Subliminal Verses Vol.3」は2004年にリリースされている。このバンド、いつしか大御所になってしまっているけど、活動歴の割には作品がそれほど多くはない。バンドの人数も多いからか常にタイトロープ的な人間関係が張られているとか…、実際はどうか知らないけど、ある程度売れてしまって音楽やバンドに拘る必要がなくなってくるとモロに人間関係が影響する傾向が大きいのは当然だろう。そういうのを超えた先に出てくるアルバムってのは充実度が高い事が多いんだけど、その分初期衝動からは離れていくからバンドは難しい。このアルバムでSlipknotはどうなったか、前作「Iowa」での超絶アグレッシブなスタイルからはさすがにもうちょっとメジャー路線的な所での音となった気がするけど、それでも相変わらずのスタイルを継承しているし、これはもうSlipknotしか出来ないだろうというレベルにあるのは間違いない。このボーカルもホント歌上手いよなぁ…、どういうスタイルでも歌いこなせるし、しっかりどこで聴いてもコリィだな、っていう世界があるから分かるし、このメロディラインもSlipknotだなっていうのもある。実はとんでもなく才能溢れるミュージシャン達が集まっているバンドで、更にコンセプトやイメージも含めてトータルで売り出すためのプロフェッショナルが揃っているのもアメリカらしい。その分、凄く良い作品に仕上がってて、スキが無いわ。見事。
バラードから始まるアルバムという彼らからしたら奇抜さを狙ってて、そこから一気にアグレッシブなスタイルのオンパレード、グイグイと引き込む歌と曲の攻撃性、暴力性、それでもきちんと聴かせる部分を魅せてくれるという素晴らしさ、こんだけうるさくて気持ち悪いハズなのに、それを感じさせずに何か惹き付けられていく、その不思議な吸引力はメタルというカテゴリでもなくラップでもなく、明らかにSlipknotのメロディライン。その意味ではかなり独自性を持ったセンスが生きている。だからこそ強いんだろうと思う。妥協のないサウンド作りとバンドコンセプト、どのアルバム聴いてもそういうところが見事。
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