Chuck Berry - After School Session

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Chuck Berry - After School Session (1957)
アフター・スクール・セッション+14

 R&Rの創始者とも言われるチャック・ベリーが90歳で天命を全うしたとのことだが、チャック・ベリーがR&Rを奏でたのが1955年頃、以降60年経過したけどその間でR&Rは退化しロックも衰退し、そんなシーンの状況なんか気にもしなかっただろうけど、どういう風に映っていたのかな。ビジネスとしては晩年でもライブ活動で稼いでいたし、そもそも出て来る時もライブでひたすら稼いでいた人だし、結構なビジネスマンとして知られているらしく、どこへ行くにもギター一本だけで、バンドは現地調達というスタイル、なかなかまれに見るスタイルでのショーマンだったようだ。結局チャック・ベリーって生で見たことなかったなぁ…。

 そんなチャック・ベリーだけど、曲は知ってたり名前ももちろん、ギタースタイルも知ってるしR&Rの歴史だってのもあるけど、意外なことにファーストアルバムとか聴いたことない。それもよくないだろ、って思って今更ながらチャック・ベリーのファーストアルバム「After School Session 」を聴いている。1957年リリースの全曲チャック・ベリーオリジナル作品のアルバムで、当時としちゃ相当珍しい事だったと思う。それもアルバム単位でのリリースってのもさ、結構まだ珍しかっただろう。そうだよなぁ、ってのも思いながら聴き始めるんだけど、これがまた見事な作品で、完全にR&Rなアルバムなワケ。今じゃ実感できないだろうけど、これ、黒人の人のアルバムなんだよ。ギターにしても歌にしても曲にしても黒人のチャック・ベリーがやってるんだけど、どうしてこういう軽やかさになるんだ?って不思議。こういう音になる黒人ってまずいない。そこからして唯一無二。

 最初期の頃からR&Rなスタイルは変わらないんだけど、案外ムードなブルーススタイルやメロウな曲調なんかもあるし、やぱり多彩なスタイルをこなせる人だったのは言うまでもないけど、それでもこんだけ白人好み的な曲ばかりが並ぶのは策士だからか才能だろうか、エルヴィスを意識していたのか、後世に与えた偉大なる影響からしても天才的だ。ここに黒人の色合いはまるで見られない。じゃ、白人なら出来たのか?ってなるとそれはない。黒人仲間からもかなり異質なスタイルとして映っただろうし、白人のガキどもからは熱狂的に受け入れられたというか…、面白いのはさ、今これ聴いてても古いけど、古いからってカッコ悪いとか古臭い、っていうのはないんだよ。今でもそのままやってるヤツはやってるし。やっぱり凄いなぁと。改めてR&Rの創始者としての凄さを実感したし、全てのロックの中に生き続けているスタイルだ。





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フレ
Posted byフレ

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