Paul Rodgers - Live In Japan 1993



「ザ・ボイス」と異名を取る英国ロック界最高のボーカリスト、ポール・ロジャース。1975年のバドカンでの来日公演以来かなり縁遠になっていたのだが、ある時、それは1993年だったんだけど、唐突にシーンに殴り込みをかけてきたアルバム「マディ・ウォーター・ブルーズ」。歌はもちろんポール・ロジャースなんだけど、その脇を固めるギタリストに蒼々たるメンツを揃えて気合いの一発、そして尊敬の念を込めてリリースしたワケだが、それが認められないハズがない。案の定玄人ウケして、一気にツアーに出るぞ、ってことで18年ぶりに日本でのライブとなった。
うん、もうね、見れるとは思わなかったから驚喜してチケット取って中野サンプラザまで行ったよ。1993年9月の話。連れてきたギタリストがニール・ショーンっつうのがちょっと頂けなかったんだが、ロジャースの歌声はやっぱり素晴らしくって。新作アルバムの曲ももちろんやるんだけど、それよりもバドカンやフリーの曲もビシバシやってくれて、まさかなぁ、本当に本人の歌声で生で聴けるとは夢想だにしなかったもんだから嬉しかった~。ドラムのリズムもベースもギターも全然ダメだけど、フリーだよ~ってね。いやぁ、ニール・ショーンのギターがとにかく全くマッチしてなくて自分的には全然ダメ。ブルースの欠片も感じられない流暢なプレイで、さすがスタジオミュージシャンだな、って感じ。しかしそれを補って余りあるロジャース。うん。
確か、「夜明けの刑事」の主題歌を一瞬歌って盛り上がっていたシーンもあったな…、えらくマニアックな話題なんだけど、あれってロジャース作品なんだもん。それを知ってるファンが来ていたってのは凄いことだよ。そう言えば会場の年齢層はやたらと高かったっけ。しかしあの「マディ・ウォーター・ブルーズ」ってアルバムさ、英国だと限定版でフリーとかの曲をセルフカバーしたボーナスディスクが付いたモノがリリースされててさ、一回だけ見かけたんだけど買わなくて、それ以来一度も見てない。聴いてみたいような…。うん、ドラムはジェイソン・ボーナムだったので結構良さ気かなぁと。

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