


ヤードバーズが出たらやはりこの路線も忘れられません。キース・レルフがヤードバーズ解体後に
オリジナルルネッサンス
などのバンドを経由して辿り着いたバンドがこの
アルマゲドン
で、その時の
オリジナルルネッサンス
で一緒の道を歩んでいたベーシストのルイス・セナモが5年の時を経て再度共演しています。が、もちろんその布石は打たれていて、アルマゲドンでギターを弾いているマーティン・ピューというギタリストがなかなかエグくて良いのですけども、この人が前に活動していたバンド
「スティームハマー」
が1972年にリリースした
「Speech」
というアルバムで既にこのアルマゲドンの基盤が結成されていたのでした。スティームハマーもかなりハードでエグいバンドだったのですが、最後はメンバーがどんどん去っていってしまい、名盤と呼ばれる
「Speech」
では既にルイス・セナモとマーティン・ピュー、更にはキース・レルフもゲスト・ボーカルとして参加しており、更に
アルマゲドンの唯一のアルバム
の一曲目に収録されている「Buzzard」のリフは
「Speech」
からの「Penumbra」と全く同じリフを持ち込んでいる。まあ、アルバゲドンの方が洗練されているんだけど、そんな兄弟みたいなアルバムが実は存在していて面白い。
で、やっているサウンドはというと、正にブリティッシュ然としたハードロックの中にこれもまたブリティッシュ然としてアコースティックな味わいを持つ美しい楽曲が挟まれており、楽曲レベル的にもかなり素晴らしいものを創り上げている。キース・レルフのボーカルもヤードバーズ時代とは全然異なったシャウトだし、マーティン・ピューのギターもかなり形作られている。ドラムのボビー・コールドウェルは
キャプテン・ビヨンド
というこれもパープル系のバンドに所属していたのだが、かなりいいテンションでバンドを引き締めているので、数年活動していたら結構良いバンドだったんだがなぁ。結局花開く前の1976年3月14日にキースが自宅でギターを弾いている最中に感電死してしまったのであった。残念無念。
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