Leslie West - The Great Fatsby

2 Comments
Leslie West - The Great Fatsby (1975)
the great fatsby

 うわぁ~、やっぱり昔のブルースロックは凄いわ、って改めて実感しまくってるココ数日。何でだろうな、テクニックだって録音だって現代の方が明らかに優れてきているハズだし、その雰囲気を収録するのだって今の方が全然技術的に発展しているだろうに、どういうワケか、昔のを聴いている方が圧倒的なパワーやエネルギーやロックを感じることが多い、と言うか、ほとんどそうだ。魂入ってる度合いが違うのか?そこに懸ける意気込みと人生が違うのか?そうしなきゃ生きていけない時代との違いなのか?何だろうなぁ…。

 Leslie Westの1975年の作品「The Great Fatsby」を聴いてたんだけどね、もうさぁ、このパワーっつうか豪快さはレスリー・ウェストそのままなので最早キャラクターの違いでしかないとも言える部分はあるけど、やっぱりロックなんだよ、どう聴いても。ギタープレイにしても歌にしてもスタイルにしてもとにかく全てがロック。この気持ち良さはなかなか他では味わえないし、時代を超えてしまうともう絶対に無い。いつもながらこの人のギターの音色の心地良さ、トーンの気持ち良さはホントに素晴らしい。すんなりとハートに入り込んでくるトーンなんだもん。フレーズだって馴染みのあるものばかりだけど、ガツンってくるしね、やっぱり凄いギタリストです。

 ミック・ジャガーがギターで参加しているという「朝日のあたる家」だったり、そのミックとキースが作曲に手を貸したと言う「High Roller」なる曲は正にストーンズそのままの曲で、それをレスリー・ウェスト風なスタイルでやってるもんだから面白い。ストーンズの曲をやるとそうなるんだな、みたいなのが分かってね、それをど真ん中でやってるのが「Honkey Tonk Women」だ。半分以上の曲がカバー作品にで、レスリー・ウェストのオリジナリティをどうのってのにはちょいと弱いけど、そんなんよりもレスリー・ウェストここにあり、ってのを自信満々に詰め込んでて、どれ聴いてもオリジナルを超えてるかもしれん(笑)。フリーのカバー曲も、ポール・ロジャースには絶対真似出来ない抜けのよい快活なアメリカンなスタイルでの歌声でスカッと聴かせてくれるんだもん。ホント、この人歌上手いわ…。

 ちょいと気になったのは幾つかの曲でレスリー・ウェストに負けることのないくらいに迫力のある快活な歌声を聴かせてくれているDana Valeryというシンガーだ。これがまたかなり目立つところで要所要所で自分好みなお転婆スタイルの歌声が入ってくるんで良い感じです。



関連記事
フレ
Posted byフレ

Comments 2

There are no comments yet.
デューク中島  
華麗なるファツビー

って邦題でした。マウンテンならパッパラルディ、ウエスト、ブルース&レイングならジャックブルースに コントロールされてた感が 有りましたから セールス的には 大したことなかったと思いますが、解放されて、好きにやってるなあと クスッとしてしまう好盤です。

2017/03/11 (Sat) 23:34 | EDIT | REPLY |   
フレ  
デューク中島さん

自虐ネタのタイトルが…(笑)。
ギターが良い音してるんですよねぇ、これ。

2017/03/12 (Sun) 19:54 | EDIT | REPLY |   

Leave a reply