Whitesnake - 1987



1980年代のギタリストをあれこれ聴き直して書いているとふと思い当たることがあった。そういえば誰も彼もがひとつのバンドに向かっていってないか?ヴィヴィアン・キャンベル、ヴァンデンヴァーグ、スティーヴ・ヴァイ、ウォーレン・デ・マルティーニ…蒼々たるメンツなのだが、それに加えてコージー・パウエル、トミー・アルドリッジ、エンズレー・ダンバー、イアン・ペイス…、で、ルディ・サーゾ、ニール・マーレイ、ドン・エイリー、ジョン・ロードなどなど…。凄いよな。英国70年代ロックB級ラインを彷徨っていた猛者達を一気にメジャーシーンに祭り上げてしまうくらいのカリスマ性というのかマネージメントの上手さというのか、とにかくバンドメンバーについての審美眼が素晴らしいとしか思えないデヴィッド・カヴァーデイル率いる…というよりも彼のソロプロジェクトの名称と言う方が正しいホワイトスネイク。
実は全く思い入れがない。
困ったことに興味がなくてほとんど聴いてないんだよな。ただここでこのバンド出しておかないとマズイなぁって思ったので出した(笑)。いや、もちろんバンドの来歴やメンバーの来歴やアルバムジャケットとかその時どんな編成だったとかっていうのは色々知ってるんだけど、実際のアルバムをまともに聴いたことがないのだ。売れに売れた「サーペンス・アルバム」だって全然聴いてないもんなぁ。断片聴く程度でね。でも凄く英国的なバンドだよね。カヴァーデールの声とかが好きじゃないし、戦略的なトコロも好きじゃないから聴かなくてわからないけど、ただ英国的な音ってのは知ってるな。そりゃヒット曲くらいは耳にするんだけど、あ、これホワイトスネイクだろうな、って思うと大体当たる。…ってことは知ってるんだろうか。たまに不思議に思ったりする。
しかし改めてちょっと調べてみて驚くバンド遍歴だよね。ニール・マーレイといえばカンタベリー関連にも名を出してくる人で、更に面白いのはその後ラウドネスにも参加してしまうんだよな。中でも興味を持ったのはスティーヴ・ヴァイ参加時のアルバムがなかなか面白そうかな、と。ヴァンデンヴァーグは全然レコーディングに参加できなかったという逸話も苦笑してしまった…。往年のファンの方は初期作品「ラヴハンター」「フール・フォー・ユア・ラヴィング」あたりが好みなのだろうか。年齢層によっては「Slide It In」あたりからという人も多いだろうね。
まぁ、ペイジと組んだ時に初めてまともに声を聴いたくらいだから今更多分マジメにアルバム聴かないとは思うけど、かっこいいのはかっこいい人かなぁ…。
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