Vandenverg - Heading for a Storm



オランダのバンドながらも世界にブレイクした第二のヴァン・ヘイレンとも呼ばれる筋も持っていたヴァンデンバーグ。ギタリストのエイドリアン・ヴァンデンバーグの名前から付けられたこのバンドはもう正にその人のギターワークに全てが詰め込まれていると云っても良い。もちろんバンドの方もかなりのテクニシャンを揃えていたコトは云うまでもないが…。
レスポールにマーシャル直結という元祖ハードロックの分厚いサウンドはこの時代には新鮮に響いた。これぞギターの音と主張するべくサウンドで真っ向から勝負するかと思えば、その実曲自体はかなりポップな路線を走っているという売れても当然だろうみたいな感じだったけど、当時アメリカではそんなに人気がなかったみたい。日本ではかなりの人気を誇っていて早々に日本公演が実現したものだが…。
うん、印象深いのはやっぱりセカンドの「Heading for a Storm」で最初の「Friday Night」の音からして結構ハマった。ギターのエフェクターではイマイチすんなりと音が出せなかったし、そんな時にこういうズバリのサウンドは子供心を刺激してくれたね。「This Is War」なんてのもギター小僧的にはテーマだったし最後の「Waiting For the Night」も綺麗だったなぁ。良いギター弾いてたよ。ファーストアルバム「Vandenberg」は結構地味で当時はあんまりマジメに聴かなかった記憶があるけど、エラく丁寧に弾く人で何となくマイケル・シェンカー的なフレージングというか香りがした。逆に三枚目の「Alibi」はちょっとポップさが消えて洗練された感じだったかな。
もうちょっとバンドで長くやっていてくれれば更にブレイクしていった可能性のあったバンドなだけにここでの解散は惜しかったね。一リスナー的にはいつの間にか消えていったバンドとしか思ってなかったけど、気が付いたらジョン・サイクスが去った後のホワイトスネイクに参加しているし…、こないだまでリーダーバンドやってた人が他人のバンドの一ギタリストに収まるのかい?ってかなり不思議に思ったもん。それだけデビカバが凄かったって事なのかもしれないけど、どっちの得にもなってないような…いや、デビカバの得にはなってるのか。しかしヴァンデンバーグの才能が何となく消されているような…。
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