Lucifer's Friend - Banquet

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Lucifer's Friend - Banquet (1974)
Banquet

 70年代のドイツのバンドっていくつかは知られているけど、大抵はクラウトロック=ミニマル的なのが多くて、それがドイツらしいみたいな印象があった。当然そんなハズはなくて、そこから中に入っていかないと外には出てこないバンド郡ってのは分からなくてね。んで、漁って見るとかなり面白い世界でも、如何せんマイナー過ぎて手に入らないという…、今の時代でもアマゾンになかったりするし。日本で言えば日本でしか売れてないバンドを探す、に近いんだろう。そんな中、ハードロック界隈ではそれなりに知られている、長いキャリアを誇る、またジョン・ロートンという英国人をボーカルに据えている事もあって知られているバンドがLucifer’s Friend。

 1974年の4枚目の作品「Banquet 」はどうにも驚きの世界観で唯一無二とも言えるのかもしれない。ハードロック…それもB級感もあるハードロックバンドが、進化していって、何でもありな世界だからって、ここでシカゴの影響を受けたのか、そういう世界も良さそうだ、ってことで進んだのか、ブラスを大胆に導入。ブラス入りのハードロック的展開だけど、曲は思い切りプログレという不思議。歌っている人は普通にロックを歌っているかのようなスタイルなんだから何ともアンバランスでチグハグな音世界なワケですよ。正にごった煮な世界で、快活でキャッチーなメロディーをジョン・ロートンがブラスをバックに歌いつつも曲は一辺倒ではいかない、だからこそのアルバム中5曲しか入っていないという長尺曲の嵐。こういう自由度が良かったんだよなぁ…、それに加えての圧倒的な熱気、やる気、白熱ぶり、がアルバムに詰め込まれている。決して売れていたバンドじゃないのに、好きな事をやっていくんだ、みたいな気概ってのかね、それで40年やってるんだし、そういうスタンスは当初から出ている。名前とバンドの実態とカテゴライズ出来ない分からなさが聴きにくさを増しているのだろうけど、最初のアルバムから取り組んでいけば色々判ってくるし、バンドの実力も見えてくる。とてもユニークなドイツらしくない、いや、ドイツだからこその発想で出来ているのかもしれないバンド。

 んで、このブラスロック&プログレハードなアルバムってのはなかなか聴くことないけど、案外ブラスが邪魔になっていない。全面に出てくる所も多いが、きちんとブラスの音の使い方が研究されてて、邪魔なトコには来ないし、有効に使われている。それがバンドの音を邪魔していない、ってかさ。そういうセンスがしっかりしてる。だからブラスの入ったのなんて聴かねぇよって云う自分でも、あぁ、ブラス入ってるんだ、くらいで聴けてしまう。そんだけの自信無かったらこういう路線に挑戦しないだろうし。いやはや、やっぱり70年代の音は楽しい。



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フレ
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