Scorpions - Animal Magnetism
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Scorpions - Animal Magnetism (1980)

CD時代になってからのアルバムジャケットのアートワークとしての魅力は間違いなく下がってしまっている。古くからあるバンドやアーティストでは相変わらずジャケットに拘ったりしてくれるが、あのサイズじゃアートも何も表現する価値が低いのだろうなとは思う。今の時代なんてジャケットって…ってくらいに見向きもされていないんじゃないだろうか。それに比べてアートワークまで拘る、むしろそっちで話題を取る、くらいの売り方もあった時代の作品群は芸術性も高くて面白いものも多かった。その代表格が英国では知られているヒプノシスやキーフ、ロジャー・ディーンになるのだろうし、アーティストとクリエイターがタッグを組んでいる例も多い。
ヒプノシスとScorpionsという不思議な組み合わせは何枚かのアルバムで続けられた。その中でも昔から実に秀逸な作品だと思っているひとつに「Animal Magnetism」がある。1980年リリースのスコーピオンズのアメリカ進出を目論んだ作品として知られていて、どうにもパッとしない作品として語られているけど、このアルバムジャケットだけで作品としての価値を高めている。それくらいにアートワークってのは世代を超えて重要なモノだったのだ。事実、それだけでこのアルバムをずっと記憶している自分なんかもいるわけで…。普通に眺めてても興味深いし、何かのアートワーク写真集とか見ててもやっぱり出てくるし、とにかく目立つ。特撮じゃないし、ヒネってもいない。単に普通の被写体の置き場所を練っただけでこのインパクトだ。人間の深層心理をよく見極めた洞察力の賜物だろう。
そんな印象が強い中、それでもスコーピオンズなんだし、マティアス・ヤプス加入後2枚目となるアメリカ進出を意識したアルバムってことなんで話題も豊富だし、楽曲だって悪くない。以前のネチネチした独特のドロドロサウンドはまるで見られなくて、叙情的、とも言える作品に仕上げていて洗練されている。その分バンドの個性をどこに求めるのか、となる部分はあるが、そこはクラウス・マイネの歌声一本に尽きるか。ジャーマンハード路線とも言えず、メタルとも言えず、この中途半端さこそがスコーピオンズの個性にもなったかと思われる作品。でもさ、アルバム通して聴いてると結構悪くないな、って思えるんだからやっぱりどこか面白いんだよ。そんなアルバムなんだが、やっぱり裏ジャケも含めてのアートワークの勝利に思える(笑)。

CD時代になってからのアルバムジャケットのアートワークとしての魅力は間違いなく下がってしまっている。古くからあるバンドやアーティストでは相変わらずジャケットに拘ったりしてくれるが、あのサイズじゃアートも何も表現する価値が低いのだろうなとは思う。今の時代なんてジャケットって…ってくらいに見向きもされていないんじゃないだろうか。それに比べてアートワークまで拘る、むしろそっちで話題を取る、くらいの売り方もあった時代の作品群は芸術性も高くて面白いものも多かった。その代表格が英国では知られているヒプノシスやキーフ、ロジャー・ディーンになるのだろうし、アーティストとクリエイターがタッグを組んでいる例も多い。
ヒプノシスとScorpionsという不思議な組み合わせは何枚かのアルバムで続けられた。その中でも昔から実に秀逸な作品だと思っているひとつに「Animal Magnetism」がある。1980年リリースのスコーピオンズのアメリカ進出を目論んだ作品として知られていて、どうにもパッとしない作品として語られているけど、このアルバムジャケットだけで作品としての価値を高めている。それくらいにアートワークってのは世代を超えて重要なモノだったのだ。事実、それだけでこのアルバムをずっと記憶している自分なんかもいるわけで…。普通に眺めてても興味深いし、何かのアートワーク写真集とか見ててもやっぱり出てくるし、とにかく目立つ。特撮じゃないし、ヒネってもいない。単に普通の被写体の置き場所を練っただけでこのインパクトだ。人間の深層心理をよく見極めた洞察力の賜物だろう。
そんな印象が強い中、それでもスコーピオンズなんだし、マティアス・ヤプス加入後2枚目となるアメリカ進出を意識したアルバムってことなんで話題も豊富だし、楽曲だって悪くない。以前のネチネチした独特のドロドロサウンドはまるで見られなくて、叙情的、とも言える作品に仕上げていて洗練されている。その分バンドの個性をどこに求めるのか、となる部分はあるが、そこはクラウス・マイネの歌声一本に尽きるか。ジャーマンハード路線とも言えず、メタルとも言えず、この中途半端さこそがスコーピオンズの個性にもなったかと思われる作品。でもさ、アルバム通して聴いてると結構悪くないな、って思えるんだからやっぱりどこか面白いんだよ。そんなアルバムなんだが、やっぱり裏ジャケも含めてのアートワークの勝利に思える(笑)。
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