Nico - Desertshore
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Nico - Desertshore (1970)

2017年にはまだ馴染みがなくってどこか未来的な感覚を持ったままだ。毎年そうなんだけどしっくりとすぐに馴染む年もあればなかなか馴染まない年ってのもある。自分と数字の相性なんだろうか、もちろんすぐに慣れてしまうのだろうけど、そういう感覚があるってことをメモっておこう。しかしもう昔映画で見たような西暦になってきているんだもんなぁ、それに比べたら実際の進化は遅いと見るべきか、速いとみるべきか、着実に進化しているのは確かだし、随分と変わっている事も多い。年を取った自分がいるのも確かか…。
Nicoの1970年リリースのソロ名義での3枚目の作品「Desertshore」。昔、これ聴いた時、とにかく重くて暗くてツライ作品という印象しかなくって、到底全部は聴けなかった。たった30分くらいなのに、それでも聴けなかった。それからチョコチョコと聴いたりしたけど、それでもなかなか分かんなかった。たあだ、前衛音楽的なのを認識した頃からは何となくそういう世界とニコの持つ美しさ、地下の水道管と呼ばれた歌声とのマッチングに納得して理解し始めた。それを意識してからはこの「Desertshore」という作品以降で聴かれるドヨーンとした音世界と重さは分かるようになった。好きキライの次元ではなく、そういう芸術というものの存在を認識して、理解できるように努めた。そりゃ音楽だし、レコードなんだから分からない事もないし、ましてや言い方を変えれば実にシンプルな音世界なワケですよ、これ。ハーモニウム(ってオルガンの一種らしい)とニコの歌声だけで成り立っているんだから、他の楽器が出てこないんだからこれほどシンプルなアルバムもないだろ、ってくらいにシンプル。それが重くて聴けないってんだからどうしたものか、って話。ってことは単純にニコの歌声と歌い方がヘヴィだって事なんだろうね。それはその通りだ(笑)。
ミュージシャンとしてのニコの世界はこれで確立されている気がする。それまでは、例えばVelvet Undergroundなんかではやっぱりバンド側の音に参加した、という印象しかないし、ソロ作にしてもちょいと変わった風味の歌声と歌い方ってことで確かに既に重みはあったけど、こういう神々しさと言うのか、突き抜けた独自の世界ってのはなかったもん。まだ普通に語れたし。それがこの辺りになると、もうニコの音だよ、って言えば「あれか」ってなるくらい、ここから10年内くらいでこういったニューウェイブやアンダーグラウンドなジャンルだ出来上がってくるんだからその元祖でもある。インダストリアル風味とでも言おうか、ドイツというお国柄を見ればそうかもしれないね。そんな作品で決して明るくなるものじゃないし、芸術肌な作品だけど、この暗さと重さはクセになる…、のは女性歌モンが好きだからか?ニコだからか?

2017年にはまだ馴染みがなくってどこか未来的な感覚を持ったままだ。毎年そうなんだけどしっくりとすぐに馴染む年もあればなかなか馴染まない年ってのもある。自分と数字の相性なんだろうか、もちろんすぐに慣れてしまうのだろうけど、そういう感覚があるってことをメモっておこう。しかしもう昔映画で見たような西暦になってきているんだもんなぁ、それに比べたら実際の進化は遅いと見るべきか、速いとみるべきか、着実に進化しているのは確かだし、随分と変わっている事も多い。年を取った自分がいるのも確かか…。
Nicoの1970年リリースのソロ名義での3枚目の作品「Desertshore」。昔、これ聴いた時、とにかく重くて暗くてツライ作品という印象しかなくって、到底全部は聴けなかった。たった30分くらいなのに、それでも聴けなかった。それからチョコチョコと聴いたりしたけど、それでもなかなか分かんなかった。たあだ、前衛音楽的なのを認識した頃からは何となくそういう世界とニコの持つ美しさ、地下の水道管と呼ばれた歌声とのマッチングに納得して理解し始めた。それを意識してからはこの「Desertshore」という作品以降で聴かれるドヨーンとした音世界と重さは分かるようになった。好きキライの次元ではなく、そういう芸術というものの存在を認識して、理解できるように努めた。そりゃ音楽だし、レコードなんだから分からない事もないし、ましてや言い方を変えれば実にシンプルな音世界なワケですよ、これ。ハーモニウム(ってオルガンの一種らしい)とニコの歌声だけで成り立っているんだから、他の楽器が出てこないんだからこれほどシンプルなアルバムもないだろ、ってくらいにシンプル。それが重くて聴けないってんだからどうしたものか、って話。ってことは単純にニコの歌声と歌い方がヘヴィだって事なんだろうね。それはその通りだ(笑)。
ミュージシャンとしてのニコの世界はこれで確立されている気がする。それまでは、例えばVelvet Undergroundなんかではやっぱりバンド側の音に参加した、という印象しかないし、ソロ作にしてもちょいと変わった風味の歌声と歌い方ってことで確かに既に重みはあったけど、こういう神々しさと言うのか、突き抜けた独自の世界ってのはなかったもん。まだ普通に語れたし。それがこの辺りになると、もうニコの音だよ、って言えば「あれか」ってなるくらい、ここから10年内くらいでこういったニューウェイブやアンダーグラウンドなジャンルだ出来上がってくるんだからその元祖でもある。インダストリアル風味とでも言おうか、ドイツというお国柄を見ればそうかもしれないね。そんな作品で決して明るくなるものじゃないし、芸術肌な作品だけど、この暗さと重さはクセになる…、のは女性歌モンが好きだからか?ニコだからか?
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