Humble Pie - Street Rats

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Humble Pie - Street Rats (1975)
ストリート・ラッツ(UKヴァージョン)(紙ジャケット仕様)

 2016年最後のアルバムレビューになってしまうのだが、毎年さほどそれが誰になるかとか誰にするとか決めてることもなく、流れのまま、思いつくままに進めているだけなので何のリアルタイム性もなく、実に一方的な書き方ではあるワケですが、そういうトコです。もっときっちりとリアルタイム的に時勢と合わせて書ければ良いんでしょうけどね、ちょいとそこまでは難しいかな。なのでこんなスタイル、それでも長々とやってますね。まだまだロック、聴き続けて行きます。

 Humble Pieの9作目となった1975年リリースのアルバム「Street Rats」。第二期Humble Pieの最終章、一旦これでバンドは解散になって、しばらくしてからの再結成となるんだけど、この「Street Rats」の時点で既にメンバーでのアルバム作成という形態が取れていない作品、実質解散状態にあった中でのスティーブ・マリオットの自宅スタジオでのセッション活動を纏め上げたようなシロモノなので、当時からHumble Pieの最終作にして駄作、やる気なし作品のように言われていたし、実際その通りではあるんだけど、今の時代に来れ聴いてみてそうは思わないんじゃないかな。そういうのもあるけど、相変わらずマリオットの黒い素晴らしきボーカルは健在だし、R&Rとソウルの組み合わせによるHumble Pie独自のスタイルは健在だし、クレム・クレムソンのギターも良い味出してるし、勢いとかゴージャスさってのは無いけど、Humble Pieとしての魂はしっかりと存在している作品だ。カバーが多いからやる気なしっての思われるけどさ、ビートルズの曲だからってマリオットの魂が変わるワケじゃない。それだって普通にやってないしさ。

 バンドってこういう経路を辿っていくんだな、ってのをモロに実感するアルバムではあるけど、捨てきれないでやり続けていくっていう意志の強さと言うのか、想いってがあって、それを実感させてくれてるアルバム、っていう珍しいパターンか。ビートルズだって最後はそういう作品だから、バンドってのはそういうのがあるのかもな。それでもリリースしないといけない、ってバンドの方が多くないってことかもしれない。その意味ではHumble Pieってのはそういうバンドだったワケだ。しかし、聴いてるとどんどん切なくなってくるアルバムだな…。空回りしまくってると言うか、思い入れとちぐはぐですれ違いな作品っつうか…、それもロックだ。





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フレ
Posted byフレ

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