Patti Smith - Trampin’
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Patti Smith - Trampin’ (2004)

昔からの女流ロッカーはどんどんと重鎮化していく。面白いことにシーンから消えるということはなく重鎮化していくのは、男も同じだけど作り出す作品が重みを持っているからだろうか、軽いのはどんどん消えていくワケだからやっぱりロックというアルバムに意味があったものが残っている、そういう人たちが残っているという解釈もあるかもね。スジの通ったのばっかりが残ってるしさ。もう相当なおばあちゃんになっているであろうパティ・スミスを聴いていてそう思った。
2004年にリリースされたPatti Smithの作品「Trampin’」。圧倒的な重さを持ってして復帰してきた90年代からアルバムを重ねるごとにその重みは意味合いを変えてきたが、今回の「Trampin’」ではまた新たな新境地とも呼べるロックスタンスが打ち出されているのか、大きく色合いが異なる。全く相容れることはないんだけど、自分的にはこういう作風はロジャー・ウォーターズなんかと同じで、音楽よりも言葉に重きを置いたメッセージ性の強い作品で、それはビートでもなくノリでもなく重み、そして言葉を伝えていくという事に重点が置かれているからか、アレンジは割とシンプル、構成だって至ってシンプル、メロディですらさほど凝っていない、ひたすらに言葉を音楽に乗せて紡いでいく、歌唱力がどうのとかってのはもう遠い彼方の話で、言葉を書いた人が意思を持って説得力を持って歌っているという重み、そんな作品。歳を重ねて世の中の一員としての責務を果たしつつ生きている中で、ロックだから、と現実ではない事を歌っていたらそれこそ嘘つきになってしまうからこそ、正面から向き合っての作品、簡単に放棄も出来ない義務、そんな姿をヒシヒシと感じる、だから重いし説得力がある。
レニー・ケイのギター、良い音してるなぁ。基本ストラトのハズなのでこういう音なんだけど、歌の重さとは裏腹にバランスの良いサウンドが細かい所もザクザクした所も上手く出してる。フレーズがどうの、なんてのはまるでお門違いでパティの生み出す言葉とメロディを如何に邪魔しないで曲に仕立て上げて音楽にしていくのか、そんな所が見えるギターの在り方。だから自分でも普段聞いているロックの聞き方とは全く異なるスタンスで聴いていくんだよね、こういう作品って。意識してなくてもそういう聞き方になるだろうけどね。しかしやっぱり何だかんだとパティの真髄発揮とも言える傑作、70年代の作品よりもカッコ良いかも、と言えるアルバムに仕上がっているね。

昔からの女流ロッカーはどんどんと重鎮化していく。面白いことにシーンから消えるということはなく重鎮化していくのは、男も同じだけど作り出す作品が重みを持っているからだろうか、軽いのはどんどん消えていくワケだからやっぱりロックというアルバムに意味があったものが残っている、そういう人たちが残っているという解釈もあるかもね。スジの通ったのばっかりが残ってるしさ。もう相当なおばあちゃんになっているであろうパティ・スミスを聴いていてそう思った。
2004年にリリースされたPatti Smithの作品「Trampin’」。圧倒的な重さを持ってして復帰してきた90年代からアルバムを重ねるごとにその重みは意味合いを変えてきたが、今回の「Trampin’」ではまた新たな新境地とも呼べるロックスタンスが打ち出されているのか、大きく色合いが異なる。全く相容れることはないんだけど、自分的にはこういう作風はロジャー・ウォーターズなんかと同じで、音楽よりも言葉に重きを置いたメッセージ性の強い作品で、それはビートでもなくノリでもなく重み、そして言葉を伝えていくという事に重点が置かれているからか、アレンジは割とシンプル、構成だって至ってシンプル、メロディですらさほど凝っていない、ひたすらに言葉を音楽に乗せて紡いでいく、歌唱力がどうのとかってのはもう遠い彼方の話で、言葉を書いた人が意思を持って説得力を持って歌っているという重み、そんな作品。歳を重ねて世の中の一員としての責務を果たしつつ生きている中で、ロックだから、と現実ではない事を歌っていたらそれこそ嘘つきになってしまうからこそ、正面から向き合っての作品、簡単に放棄も出来ない義務、そんな姿をヒシヒシと感じる、だから重いし説得力がある。
レニー・ケイのギター、良い音してるなぁ。基本ストラトのハズなのでこういう音なんだけど、歌の重さとは裏腹にバランスの良いサウンドが細かい所もザクザクした所も上手く出してる。フレーズがどうの、なんてのはまるでお門違いでパティの生み出す言葉とメロディを如何に邪魔しないで曲に仕立て上げて音楽にしていくのか、そんな所が見えるギターの在り方。だから自分でも普段聞いているロックの聞き方とは全く異なるスタンスで聴いていくんだよね、こういう作品って。意識してなくてもそういう聞き方になるだろうけどね。しかしやっぱり何だかんだとパティの真髄発揮とも言える傑作、70年代の作品よりもカッコ良いかも、と言えるアルバムに仕上がっているね。
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