No Doubt - No Doubt

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No Doubt - No Doubt (1992)
No Doubt

 あの頃何聴いてたっけな、なんて記憶を思い起こすって難しいな。ロックのルーツ、みたいなのを地力で漁って覚えてったのに比べるとリアルタイムでのロックの流れって、アンテナが行き届いていない所が多くて結果的にほんの少ししか知らない事になってる。その分後追いで探すと体系立ててもれなくその線で漁っていけるのがあるから記憶しやすい。その分羨ましさは増すだけになるので、どっちが良いってぇとリアルタイムで全て網羅するのが良いのだが、そりゃ無理だろってな話。そんな事を思いつつ何聴いてたっけ?ってふと思い出した。

 No Doubtの1992年デビューアルバム「No Doubt」。自分が知ったのはもうちょっと後になってからだけど、記念すべきファーストアルバムってことで、久々に耳にするってのもあって聴き直してるけどさ、案外色々なチャレンジしてて、こういうのが音楽の進化とミクスチュアなんだな、なんて感じたりする。当時も多分そういうのを新鮮に感じて聴いてたんだろうし、まぁ、見てくれも良いから聴かない理由もなかったんだろうけど、これもPVでの印象が強かったから聴き始めたバンド、やはりメディアの効果はそれなりにあるものだ。当時はマドンナみたいな白人美女が一生懸命歌っているスタイル、しかもバンド形式で妙なスカバンドやってるし、くらいのモンで、決して何かに秀でていたような感じじゃなかったけど、こういうのってなかなかなかったし、新鮮だったのはあるね。

 スカそのものとポップス、ロックの融合で、昔ポリスがレゲエと融合して成功しているのと同じ感じか。The Clashがスカとの融合を試みてたけど、ここまで能天気な感じにはならなかったし、どっちかと言えばSpecialsと同じアプローチ、ってかそのもの。ただ、可愛い女の子が引っ張るからとってもユニークでキュートな感覚になってきてるのとカリフォルニア出身って空気がもう能天気(笑)。実際バンドのライブなんかもバカ騒ぎそのままだしね。ただ、今改めてYouTubeで当時のライブなんかも初めて見たんだけど、やっぱ凄いテクニックなんだよね、バックの演奏陣営が。音楽を完璧に演奏するってのはもう最初から出来てるんで、どうやって音を作って売っていくか、イメージも含めて、みたいな所だったんだろう。超絶的なライブパフォーマンスはやっぱりメジャーになるべき条件を持ってるもん。地力はやはりあっての話なんだよな。

 このアルバム、デビュー作でまだ方向性も定まっていないのとグウェンの兄ちゃんがまだ仕切ってた時期なので、ちょいと煩雑な感じに曲が入ってるからアルバムとしてのまとまりはないけど、それこそがNo Doubtって感じもある。バンドの出来るスタイルはこういうもんだ、ってのはブレずに出来上がっているんで、名刺代わりの一発としては傑作の部類になるだろうね。面白いもん。







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フレ
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