Van Halen - Van Halen

オランダが生んだ世界最大のギターヒーローとも言えるエディ・ヴァン・ヘイレン率いるヴァン・ヘイレン、衝撃のデビュー作から今に至るまでもう30年近く活動していることになる。しかしまぁ、やっぱりヴァン・ヘイレンって言ったら今でもデイヴ・リー・ロスがいた頃のバンドというのがやっぱり人気が高いんじゃないかな。少なくとも自分的にはそうだな。アルバムで言えば「1984」が何と言っても最高作品だと思うけど、それは以前書いたことがあるので今回はギターヒーローというのもあってファーストアルバム「Van Halen」で書いてみよう。
もうね、最初の宇宙から舞い降りてくるような効果音に導かれて刻まれるベース音から、その後すぐに入ってくる、どう聴いてもマーシャル直結のハムバッカーギターサウンドがもの凄くギター的な音で痺れるんだ。これこそハードロックの正しい音っていう教科書のようなサウンド。しかもエディの場合、それをエフェクト無しで簡単に音色を変えてプレイしているんだからさすがだ。多分一発録りだと思うからバンドらしさはもちろん、楽曲のシンプルさも引き立っていて素晴らしいの一言。まだまだアンダーグラウンド的なハードロックサウンドを引きずっているところも良いね。単純なアメリカのロックには終わっていないところも魅力。そして、なんと言っても2曲目「Eruption」で世界を吹っ飛ばしたっていうのは今聴いても多分納得すると思う。これはね、ほんとに衝撃的だよ。エディがどうやって弾いているのか知っている今聴いてもその美しさには感動するし、魅了されるんだから当時こいつを聴いた人はホントに何事?って思ったことは容易に想像がつく。はっきり言ってとんでもない化け物ギタリストなのだ。でさ、そっから続くキンクスのカバー曲「You Really Got Me」のかっこよさったらありゃしない…。オリジナルもかっこ良いけどさ、数倍コッチの方がかっこ良いのは全てのリスナーが認めるだろう。裏から入るリフで正当なハードロックのサウンドでとんでもないギターソロが入って…、ここら辺からキンクスの方が影響を受けてハードロック化したっつう面白い話もあるくらい。しかしさ、このイントロのカッティングの音が凄く良い音で、うわぁ、やばいくらいにかっこ良いわ…。久々に聴いてたらマジ、ハマった。で、「Ain't Talkin' 'Bout Love」でしょ?ヴァン・ヘイレンっってコーラスワークもかなりしっかりしているので聴いていて気持ち良いのはその辺もあるんだけど、ギターが凄すぎてなかなかそこまで耳が向かないのも事実。
う~ん、キリないよ、このアルバム。全世界のギター小僧とハードロック好きには絶対に外せない永遠の名盤。その昔、散々クラブでプレイしていたらしく往年のロックバンドのカバー曲だけで数百曲のレパートリーを持っていた。その中でやっぱり独自のギタープレイを磨いていたエディはライトハンド奏法をやる時は観客に背を向けて弾いていたらしい。そりゃそうだろう、盗むのは簡単だもんな。でも、どれだけ多数のギタリストがライトハンドを弾こうともエディのヤツはやっぱりセンスが違う。凄いなぁ。
- 関連記事
-
- David Lee Roth - Eat 'Em And Smile
- Van Halen - Van Halen
- Van Halen - 1984