Rage Against The Machine - Evil Empire

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Rage Against The Machine - Evil Empire (1996)
イーヴィル・エンパイア

 90年代のロックはかなり死んでた、でも、そこから色々なのが出てきていたのは事実で、華やかな時代から暗黒の時代へ、今それを語られてもピンと来ない人も多いのかもしれないな。割と知られたバンドも続々と出てきていた時代だしロックが死んでたって言われてもね(笑)。70年代にパンクが出てきてロックを一度ぶち壊してるんだけど、それ以来なんだろう、90年代のぶち壊れ方は。復活することはなかったワケだが、その分新しい解釈がたくさん出てきて、そのヘンが受け入れ難いということからも70年代への回帰って路線が強くなっているのも多いのかな、なんて思ったり。

 1996年リリースのRage Against The Machineのセカンド・アルバム「Evil Empire」。当時は名前だけはよく耳にしていたけど、さほど聴くこともないバンドだった。反体制の代表みたい所は良かったんだけど手法にラップが入っていたので当時も今もだけど、自分的には苦手な所でね、ポリシーやスタイルは分かるんだけど音楽として苦手で聴きづらいというシロモノ、かな。レッチリなんかも同じなんだけどさ。でも、ホントはそういうのも飲み込んでロックを組み立てているというのが音楽の進化であって、古きこだわりなんてのはノスタルジックでしかないという事なんだけどね。その意味ではかなりミクスチュアで斬新なアプローチをやっていたバンドでもあったと思う。自分的にはそういう野心的なものは排除していた方に近いから結構勿体無いことしてたのかもしれん。ま、しょうがないね。

 さて、このアルバム、やっぱりボーカルのザックの主張が強く、彼のパワーが圧倒的にバンドの原動力になっているんだろうなぁ、と云うのは相変わらずだと思うけど、結構シンプルですっきりした音作りでやってたんだな、なんて思ったり、割と古いハードロックを参考にしながらのアルバムなのかな、とかそんなフレーズを実感したりすることもあって、今聴くとさすがにちょいと古めなんだろうってのはあるか。当時は革新的な音だったんだろうけど、今だから聴けるし、ギターもかなり弾いててそんなにミクスチュアながらもラップ的でもないか…、歌はそっちのが強いけど、そういう部分が受けたんだろう。バックの音だけなら結構オーソドックスなスタイルだったのかも。今じゃ逆にここまでミクスチュアしたのってあまりないし、もっと自然に融合しちゃってるんだからその意味では創始者だしね。



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フレ
Posted byフレ

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