Kate Bush - Before the Dawn
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Kate Bush - Before the Dawn (2016)

稀代のアーティストと言われる人はいるけど、言われ続ける人はそう多くはない。それでも確かに英国だけでなく世界的に稀代のアーティストという言葉が似合う人がケイト・ブッシュじゃないかな。自分的な感覚でしかないけど、ミュージシャンっていう言葉よりもアーティストってのがしっくりくるし、偉大な、というよりも稀代なという方がしっくりくる。昔は精神異常者とまで言われたくらいの変人とも思われていたけど、やっぱり偏執的なまでのこだわるアーティスト気質の成せる業のひとつでもあろうし。そんなケイト・ブッシュがロンドンでライブを行う、しかも同一会場での20公演程度、なんていうミュージカルであるかのようなスタイルもアーティスティックな手法だ。随分と話題にはなったけど、こういうのの残念なのはその最中やその後どういうライブだったのかとかトピックスってのはあまり出回ってこないことで、売るための宣伝はあちこちに残ってるけどさ、中身はよくわからないままなんだよ。ネットってそういうもんになっちゃったなぁ。
そんな不満を解消するかのようなライブアルバムのリリース情報は嬉しかったね。Kate Bush「Before the Dawn」って3CDの作品、全貌を収録したものってことで話題もあるんだけど、ライブの状況とか知ってればそりゃそうだろ、って話。それもこれも自分がライブの中身を掌握していなかったから驚いていただけなんだけどね、こういう構成とセットで組まれたライブだったのかと。自分が思い描いていた馴染みのあるあの数々の狂気の作品はまったく姿を表すことなく、はて?と思ったら、そうか、そういう構成で演出されていたんだなと気づいて、それはそれでなるほど、と感激した。アルバム「Hounds Of Love」と「エアリアル」まるごとをそのままシアトリカルショウとして演出していたという…、多少のその周囲の曲を最初と最後には配置しているけど、これでライブが盛り上がったというのではないと思う。結局がKate Bushが思い描いたショウを皆が満喫して楽しんだ、テーマに基づいた演出が歌声とライブと相まって感動を巻き起こした、それはもう多少の衰えはあるものの相変わらずの説得力のある歌声と表現力による所が大きいし、実際見ていればそういうのは感動的なまでに感じたことだろうし、いいなぁ…、後でこうしてアルバムだけで接すると自分がその曲を知ってるかとか馴染みがあるかとかっていう次元が先にあるから、そうじゃなくてライブに感動したい。そういうショウだったんだろうと思う。だからこういうセットでの納得感、そして音源を聞き始めた時からの圧倒的なケイト・ブッシュの世界にどんどん引き込まれていく。見事。ホントに素晴らしい。こんなのが目の前で繰り広げられていたら本気で見入ってしまうだろう。それが音からも分かるくらい気迫と気合の籠もったステージング、これが20公演以上続いた、ってのはそりゃもう伝説の域でしょ。
最初はね、そこまでのモンだと思ってなかったし、単なるミーハー的に復活したライブだ、いいなぁ、見れるなら見たいけど、ってくらい。んでこのアルバム聴いてて、やっぱりこの手の人はやることが違うって実感。曲なんて知らなくてもその世界を感じられるからそこから聴いていけば良いし、ケイト・ブッシュって人のやる事がどんだけ楽しめるかって方が重要だし、多分、じっくり聴いているとその世界観が見えてくる、かも。今は割と普通の域にあるしね。歌詞がわかって何を描いているかってのが分かるともっと楽しめるだろうし、表情までもそこに投影しているハズなのでもっとわかりやすいだろう…って映像出ないのかな。さすがに映像は出したくないか…。かなり長い作品だけど結構一気に聴いちゃったなぁ…、こういう密度の濃いアルバムってのをじっくり聴くことも最近はそうそうないけど、やっぱり好きなんだろうな、自分が。アデルがこれ見て復帰すること決めたって何かで言ってたけど、納得するもん。こんな世界に浸ってみたい、やってみたい、凄い、って普通に思うだろうし。いいなぁ…。ここんところのアルバムはそんなに真面目に聴いてもいなかったけど、こうしてライブアルバムで出てくるとまたきちんと聴かないと、って思うよね。やっぱり凄い人です。

稀代のアーティストと言われる人はいるけど、言われ続ける人はそう多くはない。それでも確かに英国だけでなく世界的に稀代のアーティストという言葉が似合う人がケイト・ブッシュじゃないかな。自分的な感覚でしかないけど、ミュージシャンっていう言葉よりもアーティストってのがしっくりくるし、偉大な、というよりも稀代なという方がしっくりくる。昔は精神異常者とまで言われたくらいの変人とも思われていたけど、やっぱり偏執的なまでのこだわるアーティスト気質の成せる業のひとつでもあろうし。そんなケイト・ブッシュがロンドンでライブを行う、しかも同一会場での20公演程度、なんていうミュージカルであるかのようなスタイルもアーティスティックな手法だ。随分と話題にはなったけど、こういうのの残念なのはその最中やその後どういうライブだったのかとかトピックスってのはあまり出回ってこないことで、売るための宣伝はあちこちに残ってるけどさ、中身はよくわからないままなんだよ。ネットってそういうもんになっちゃったなぁ。
そんな不満を解消するかのようなライブアルバムのリリース情報は嬉しかったね。Kate Bush「Before the Dawn」って3CDの作品、全貌を収録したものってことで話題もあるんだけど、ライブの状況とか知ってればそりゃそうだろ、って話。それもこれも自分がライブの中身を掌握していなかったから驚いていただけなんだけどね、こういう構成とセットで組まれたライブだったのかと。自分が思い描いていた馴染みのあるあの数々の狂気の作品はまったく姿を表すことなく、はて?と思ったら、そうか、そういう構成で演出されていたんだなと気づいて、それはそれでなるほど、と感激した。アルバム「Hounds Of Love」と「エアリアル」まるごとをそのままシアトリカルショウとして演出していたという…、多少のその周囲の曲を最初と最後には配置しているけど、これでライブが盛り上がったというのではないと思う。結局がKate Bushが思い描いたショウを皆が満喫して楽しんだ、テーマに基づいた演出が歌声とライブと相まって感動を巻き起こした、それはもう多少の衰えはあるものの相変わらずの説得力のある歌声と表現力による所が大きいし、実際見ていればそういうのは感動的なまでに感じたことだろうし、いいなぁ…、後でこうしてアルバムだけで接すると自分がその曲を知ってるかとか馴染みがあるかとかっていう次元が先にあるから、そうじゃなくてライブに感動したい。そういうショウだったんだろうと思う。だからこういうセットでの納得感、そして音源を聞き始めた時からの圧倒的なケイト・ブッシュの世界にどんどん引き込まれていく。見事。ホントに素晴らしい。こんなのが目の前で繰り広げられていたら本気で見入ってしまうだろう。それが音からも分かるくらい気迫と気合の籠もったステージング、これが20公演以上続いた、ってのはそりゃもう伝説の域でしょ。
最初はね、そこまでのモンだと思ってなかったし、単なるミーハー的に復活したライブだ、いいなぁ、見れるなら見たいけど、ってくらい。んでこのアルバム聴いてて、やっぱりこの手の人はやることが違うって実感。曲なんて知らなくてもその世界を感じられるからそこから聴いていけば良いし、ケイト・ブッシュって人のやる事がどんだけ楽しめるかって方が重要だし、多分、じっくり聴いているとその世界観が見えてくる、かも。今は割と普通の域にあるしね。歌詞がわかって何を描いているかってのが分かるともっと楽しめるだろうし、表情までもそこに投影しているハズなのでもっとわかりやすいだろう…って映像出ないのかな。さすがに映像は出したくないか…。かなり長い作品だけど結構一気に聴いちゃったなぁ…、こういう密度の濃いアルバムってのをじっくり聴くことも最近はそうそうないけど、やっぱり好きなんだろうな、自分が。アデルがこれ見て復帰すること決めたって何かで言ってたけど、納得するもん。こんな世界に浸ってみたい、やってみたい、凄い、って普通に思うだろうし。いいなぁ…。ここんところのアルバムはそんなに真面目に聴いてもいなかったけど、こうしてライブアルバムで出てくるとまたきちんと聴かないと、って思うよね。やっぱり凄い人です。
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