Yngwie Malmsteen - Chashing Tokyo 1985
![ライジング・フォース:ライヴ・イン・ジャパン’85 [DVD]](https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/51A6md%2BkwAL.jpg)
孤高のギターヒーローとして難しい性格とワガママ奔放と言う点も共通している天才のひとりにイングヴェイ・マルムスティーンというスウェーデン人がいる。ギター小僧的に書くと、ヴァン・ヘイレンが築いた速弾き奏法が80年代のハードロック・ヘヴィメタルシーンを支えたとするならば、80年代にアルカトラズで世界に打って出たインギーはそれ以降のHR/HMのギタリスト全てに影響を及ぼしたとも言える。どちらも共通するのは全てのクローンギタリストは消え去っていき、オリジナルである彼等は今でも健在だということ。ちなみにヴァン・ヘイレンはオランダ人、インギーはスウェーデン人、マイケル・シェンカーはドイツ人とアメリカはやっぱりヨーロッパ人の繊細且つテクニカルなプレイに押されまくっているわけで、この頃アメリカ人でギタリスト的存在感を出していた人ってそんなに多くないんじゃないかな。
…てなことで、たまたま流れ的にインギーなんだけど、アルカトラズで早々に来日公演を行ってそのテクニックでギター小僧の視線を一心に集め、すぐさまアルカトラズ脱退という状況になり、しかし、日本のプロモーターがそんな美味しい人を見逃すはずがなく、インギーが書き溜めていた曲を一気に完成させて仕上げた最初のソロアルバム「Rising Force」をリリースすると当然日本に呼んだワケだ。もちろんすぐに来日ではなく、それなりにツアーをやっていく中で日本も加えられたということで1985年に来日公演が実現。そして嬉しいことにその初来日公演の様子はMTVの特番でも放送され、更にビデオでも「チェイシング・イングヴェイ(ライヴ・イン・トーキョー85’)」というタイトルでリリースされていたが、永らく廃盤だった。しかし何とタイミングの良いことか、今年の12月6日にようやくこれがDVD化されてリリースされることが決まっていた様子。んなことで、空論のレビューにならなくてよかったなぁ、と(笑)。
いや、もちろん当時会場には行ってないのでナマナマしいことは書けないんだけど、ビデオが好きで良く見てた。若干22歳のスウェーデンの若者が弾くプレイにクラクラしてたな(笑)。初っ端から聴いたことのない曲「I'll See The Light Tonight」で、後にセカンドアルバム「Marching Out」に収録されるこの曲もやっぱりギターソロのためにある曲で、う~ん、かっこよかった。「I'm A Viking」なんて重苦しく聞こえるけど…今冷静に見るとやっぱり時代だなと…、うん。でもそこから以降の「広島モナムール」とか「Black Star」「Jet To Jet」はやっぱりかっこ良いよなぁって。正にギターヒーローっていうに相応しいし、最後はジミヘンばりにギター破壊の様相で、まだまだジミヘンを知らなかった頃にはもの凄い衝撃だった。観客の表情見てても同じだよね。後でパクリってわかったけど、当時は衝撃的。さっきまでそれ弾いてたギターでしょ?みたいな(笑)。
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