Geordie - Save the World
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Geordie - Save the World (1975)

自分がボーカルに向いてないよ、っていう人なんて多いと思うけど、こんな声でもロックの世界だと大成するボーカリストになっちゃうんだよ、ってな場合もあって、そのひとつにダミ声でのボーカルってのがあると思う。ロッドとかの場合はもう天性のものだけどダミ声のボーカリストってそういうモンじゃないし、どっちかっつうとそんなので歌なんか歌ったって、ってな方が多いだろうよ。それが通じてしまうんだからロックはプロレスみたいなもんだ(笑)。
AC/DCの…、じゃなくて、Geordieというバンドの1976年のリリース作品で3枚目となる「Save the World」。このバンド、そんなにアルバム出してたのかって思ったけど、ボーカルのブライアン・ジョンソンがAC/DCに入ったのが1980年だからそりゃ、それまで色々と活動していただろうし、Geordieだって悪いバンドじゃなかったんだしさ、そりゃそうかと。ブライアン・ジョンソンの歌声はそのままです。んで、それがもちろん味になってる。ただ、AC/DCほどのハマり具合じゃないのかもしれない。バンド側がもっと色々とやってるからかもしれないし、曲がそもそももうちょっと凝ってるってのもあるか。AC/DCってそういう面じゃシンプルでストレートだから勢いで歌えちゃうんだろうけど、Geodieはこの時期の英国のバンドらしく色々なリズムや曲調があって、普通にボーカリストに求められる力量を試されてるってのもあるし。だからあそこまで一本調子な歌だけではなく、きちんとバンドの味付けとしてそれなりに多様な歌い方で対応しているようだ。
そういう意味でAC/DCの幻想に囚われずに聴いていると、全然B級感はないし、器用なバンドの多様な楽曲で占められた傑作アルバムでもある。ただ、ちょいとカントリーチックなところを狙っていたのか、売れなかったが故の何でもチャレンジなのか、アルバム全体の印象はぼんやりしてしまっている感じだ。面白さはあるんでじっくりと聴いていると深みを感じられるというのはあるけど、そこまでGeordieを聴くか?ってところが難しいな。キンクスとかだとそういう聴き方されるのが当たり前だけどね。そういう方向性を見失っていったことからバンドは沈みかかってってしまった、ってところか。随分味わい深いアルバムで良かったんだけどな。

自分がボーカルに向いてないよ、っていう人なんて多いと思うけど、こんな声でもロックの世界だと大成するボーカリストになっちゃうんだよ、ってな場合もあって、そのひとつにダミ声でのボーカルってのがあると思う。ロッドとかの場合はもう天性のものだけどダミ声のボーカリストってそういうモンじゃないし、どっちかっつうとそんなので歌なんか歌ったって、ってな方が多いだろうよ。それが通じてしまうんだからロックはプロレスみたいなもんだ(笑)。
AC/DCの…、じゃなくて、Geordieというバンドの1976年のリリース作品で3枚目となる「Save the World」。このバンド、そんなにアルバム出してたのかって思ったけど、ボーカルのブライアン・ジョンソンがAC/DCに入ったのが1980年だからそりゃ、それまで色々と活動していただろうし、Geordieだって悪いバンドじゃなかったんだしさ、そりゃそうかと。ブライアン・ジョンソンの歌声はそのままです。んで、それがもちろん味になってる。ただ、AC/DCほどのハマり具合じゃないのかもしれない。バンド側がもっと色々とやってるからかもしれないし、曲がそもそももうちょっと凝ってるってのもあるか。AC/DCってそういう面じゃシンプルでストレートだから勢いで歌えちゃうんだろうけど、Geodieはこの時期の英国のバンドらしく色々なリズムや曲調があって、普通にボーカリストに求められる力量を試されてるってのもあるし。だからあそこまで一本調子な歌だけではなく、きちんとバンドの味付けとしてそれなりに多様な歌い方で対応しているようだ。
そういう意味でAC/DCの幻想に囚われずに聴いていると、全然B級感はないし、器用なバンドの多様な楽曲で占められた傑作アルバムでもある。ただ、ちょいとカントリーチックなところを狙っていたのか、売れなかったが故の何でもチャレンジなのか、アルバム全体の印象はぼんやりしてしまっている感じだ。面白さはあるんでじっくりと聴いていると深みを感じられるというのはあるけど、そこまでGeordieを聴くか?ってところが難しいな。キンクスとかだとそういう聴き方されるのが当たり前だけどね。そういう方向性を見失っていったことからバンドは沈みかかってってしまった、ってところか。随分味わい深いアルバムで良かったんだけどな。
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