Sweet - Strung Up

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Sweet - Strung Up (1976)
Strung Up

 アメリカのマイナーなハードロックな世界も英国のハードロックをモチーフとしているバンドが多かったことから結果的に出て来る音は似たような雰囲気のバンドも多かった。一方英国のハードロック連中は見事に消化してからハードロックとして出してきたので唯一無二の個性的なバンドが多くなったけど、全部が全部そうでもなくて中途半端な音世界のバンドもこれまた多く、独自に進化していったバンドも多い。その中には先日のNazarethなんかもいるけど不思議とそういう道を歩んでいったSweetも愛すべきバンドのひとつだろう。

 Sweetの1975年リリースの「Strung Up」。アナログ時代は2枚目のレコードがベスト盤として、1枚目のレコードがライブアルバムとしてのリリースで、これがまた結構白熱のライブでさ、ともすれば無視されがちなライブをこうやってフォーカスして出してきたのは自信の表れであろう、それに相応しい勢いあるライブが聞き所。Sweetってこんなライブ出来ちゃうバンドだったの?って思った人も多いんじゃないかな。バンドの一体感とか見事でさ、難しいことはないからそりゃ勢いだけってなモンだけど、それでもここまでのテンションは凄い。こういうことがしたかったバンドなんだな、というか…、そうは思わなかったけど、そうなのか、的な。

 初期のグラムな時代とか何だったんだろ?ってくらいなシロモノだけど聴いているとその時代があってのこういうライブなのか、こういう曲調が名残なんだな、ってのも多くて、そこに同年代のロックバンドの影響を重ねてきているから個性が薄まってきてるのと、どうしても本物からするとちゃっちいスケールになってしまっているのは自分の偏見か。やっぱりロックってのは重くないとね。ただ、こういう楽しみ方でのロックもあるね。しかし、ライブ盤の方、良いな。





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フレ
Posted byフレ

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