Albion - The Indefinite State of Matter

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Albion - The Indefinite State of Matter (2012)


 いつの間にかロックというものの幅が世界中各国へと広がっていて、昔は英国かアメリカ、それ以外はユーロロックという括りで片付いていたのが、いつしか細分化されていって、更には第三国の名前まで出てくるようになってきた現時代。ネットの普及でそういうのは早く広くなっていったけど、情報量がとんでもないことになってて整理仕切れない。更にネットの中でも今は単純な解説程度のショップサイトしか見当たらないからもっとどういうものなのかを知る術が無くなりつつある。そりゃさ、YouTubeでサンプル自分で聴けばいいんだから、ああだこうだと解説書いたってしょうがないだろって話もあるんだが…。一方で個人の趣味で書かれるブログもなくなっていってるし、結局ネット上に財産が何も残らない感じになってる。何か違う気がするけどなぁ…、こんだけ個人が色々発信してるんだから何か有益なものはそれでまとめて公開できる繋がりってあると良いと思うのだが。

 ポーランドのAlbionというバンドの2012年作「The Indefinite State of Matter」。もうね、ここ最近自分的にはポーランドってのはこの手のプログレ系ってのは特に注目していて、大抵裏切られる事のない強烈なインパクトを届けてくれるから、ポーランドの、という冠には弱いです。それで耽美系な…とか出てたら確実に聴くね。バンド名覚えてるかどうかは時々によるけど、やっぱりねぇ、今回もそうだけど外さない。ポーランドの雄といえばRiversideなんだが、全くに相通じる部分が多くて硬派、シンフォニックってもさ、国によって全然違うし、自分が持っているシンフォニックの印象とネットで見かけるのとはそれぞれ異なってたりするんで、ちょいとややこしいんだけど、Riversideの持つあの美と凶が同居している姿、さらには女性ボーカルで耽美という部分に拍車がかかっている。そういう意味では凶の部分が欠けているとも言えるかな。まぁ、だから破壊力もちょいと弱くなるんだけど、その分浸れる世界が深くなっているような、そんなイメージ。

 もうキャリア20年のベテランバンドだからRiversideと比べちゃいけないんだけど、同時代の音と言うところでは張り合っているかのような作風なのでついつい、ね。こういう音で初期からやってたんだとしたら早すぎた英雄ということになるな。初期作品、まだ聴いてないから分かんない。この作品を聴いていると決して古いバンドじゃなくて、今を進んでいるバンドにしか聞こえないし、素晴らしい作品を届けてくれているバンドとしか思えない。残念なのはアマゾンにないので普通に入手しづらいってところか。ポーランド産ってのは影響あるのかな。







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フレ
Posted byフレ

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