Juri et Lisa - All Things Are Quite Silent

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Juri et Lisa - All Things Are Quite Silent (1994)
All Things Are Quite Silent

 色々漁ってると年に何回か驚愕のバンドやアーティストを発見したりする。それは大抵偶然でしかなかったり、いくつかは紹介してもらったりとあるけど、いずれにしても自分がそこで出会えた事、そして音楽を聴いた時に受ける衝撃度ってのはやっぱり刺激的で新鮮だ。好きな音キライな音、大体そういう感じの音なのかな、とかもちろん世の中的に聞かれてる音なんかはそういう衝撃よりも良い曲だな、とか良い声なんだな、というのが多くて、それは衝撃じゃなくて音楽的に納得感あるだけ。ところが衝撃ってのはそういう次元を超越しててさ、何だこれ?ってのが一番かなぁ…。そういう意味では今回はそこまでじゃないんだけど、来歴見て驚いた。

 Juri et Lisaの1994年の作品「All Things Are Quite Silent」。驚いたのはこの女性達、日本人だし、そもそも日本のグループってことで、音から聴いたから全然思わなくて。何か湿っぽくて古楽でヨーロッパな雰囲気で面白いなぁ…、でもこの湿っぽさはちょっと不思議だし、クリスタルボイスじゃないけどどうも馴染み深い歌声で…、なんて思ってたら日本発だった。え?って。だってアルバムジャケットだって、明らかにこれAll About Eveのあのジャケ写の人の写真でしょ?それで、音聴いてもはじめメロウキャンドルの影響たっぷりな最近モノかな、なんて思ったくらいだし、英国だろう、って勝手に思ってたんだよ。ところが日本発…、へぇ〜、全部英語だからそれもわからなかったし、日本でこういうの出来る人いるんだ?って事に驚いた。フレーズやアレンジ、どの曲の断片を切り取っても全くあっちの音。でもちょっとヘン。

 それがさぁ、1993年頃から世に出てたワケで、全く知らなかった自分が情けない。どっかでアルバムジャケットでも見てれば聴いてただろうに、全然知らなかったなぁ…残念だなぁ…、今でもライブ活動とかたまにあるみたいだからちょっと気になるんでチェックしておこう。この手の音なら年齢関係なしにきっとこのままの音が聴けるだろうと期待して。そうだなぁ、ホント、コレ、黒百合姉妹ってので幾つもアルバム出してるし、まだまだ聴かなきゃって気になる作品が出て来るのは面白い。音そのものは英国や辺境の地で出てくるようなモノなのでそれをそのままというニュアンスが強いけど、そういうのよりももっと身近に聴けるというか、やっぱりどこか聴きやすいんだよ、多分湿っぽさっつうかそういう所で。どんだけ研究してもここまで出来ないだろって世界が出来ちゃってる。凄い。古楽的とかなのはあるけど、ミックス度合いがロックだよ。こういう音大好き。刹那的でもないし甘くもないし悲壮でもないし明るくもないし、愛らしく歌われて演奏されてる。一つ一つの音が生だから人間の想いが全部出てきててそれが全部絡み合っててまったりと聴ける音。良いモンに出会えた〜♪



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フレ
Posted byフレ

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