Led Zeppelin - The Complete BBC Sessions

Led Zeppelin - The Complete BBC Sessions
コンプリートBBCライヴ【デラックス・エディション】(3CD)

 ロックに対して自分と似たような姿勢で聴いていたって人もそうそう出会うことはないし、異なるからこそ面白いのもあるんだけど、ふとした会話の中で、あ、それ、そうそう、全く自分もそう思ってたんだよ、みたいな会話があってね。いや、ちょこちょことそんな瞬間があるんで止められない。もちろん似たようなあたりが一番のお気に入りなロックなんだけど、やっぱり三つ子の魂百までとは言ったもので、そこに戻る。んで、そういえばさ、ZeppelinのBBC完全盤ってことで3CDでリリースされるんだよ、って会話もしてたんで、うん、やっぱり聴くワケですよ。自分的にはもちろん全部聴いてるし、昔はもうデータまで含めて全部ハマってて未発表曲だのなんだのとあれこれ楽しんでたんで聴いてないのはなかったんだけど、BBCモノってやっぱり数曲単位でしかやらないモノだから音も良いんだけどじっくりと聴くってアイテムじゃなかったんです。1971年4月のライブは70分強の長さがあったから聴いたけど、それでもやっぱり贅沢なことにこの頃のライブの中で突出した出来というワケでもなかったからか、あまりハマっては聴いてなかったかな。そんな思いもありつつ、1997年に2CDで「BBC Sessions」がリリースされた時にもちょいと冷めて聴いてた。なんだ、あれこれ抜けてるしカットしてるし、アレ入ってないのか…とか。でも、もちろんこのクォリティでの音はありがたかったね。

 そして2016年、昨今ひたすらオリジナルアルバムのデラックス盤をリリースしまくってきたジミー・ペイジがなぜか「BBC Sessions」の完全盤「The Complete BBC Sessions」をリリースするとな…、それかよ、と思いつつもタイトル通り全部入るのだろうと期待して聴いてみるのだ。蓋を開けてみればオリジナルの2CDにボーナスディスクとして未収録だったBBCセッションがまとめて突っ込まれているという事態。う〜ん、そもそもこの辺のマテリアルを入れなかったからああいう曲順になったのかと思ってたけど、こういう出し方になるのか、と。これまでのデラックス盤のあり方からしてもそうなるのは予測は出来たけどね、まぁ、いいや、ジミー・ペイジがきちんとリマスタリングしたらしいんで、結構な音圧で聴けるしこの時代の音を再現するにはもう素晴らしくてどうしようもないくらいの音です。それはもう大音量で聴いてみて感動的なくらいに目の前で演奏しているような錯覚を覚えるくらいの音圧。Zeppelinってスゲェわ、やっぱ。何だよ、この音圧と音のデカさ。それにこのエネルギーが溢れまくっててどうしようもないくらいのパワーの塊、曲が良いとか演奏が云々なんてどうでも良いくらいの迫力、これぞロック。正にロック。ロバート・プラントの野獣の雄叫びのような叫び声に迸る熱唱、圧倒的に場をシメているボンゾのとんでもないドラミング、縁の下の力持ちと言われるジョンジーだってブイブイと鳴らして屋台骨の輪郭の太さを強調している。そしてジミー・ペイジの変幻自在に富んだカラフルなギタープレイ、なんてこった…、とんでもなく凄まじいプレイとしか言えない。それがどのライブ…いや、どのスタジオセッションでも力を出し惜しみすること無く全力でバシバシと叩きつけてくれます。

 それにしてもファーストアルバムをリリースして間もない頃のライブのくせにアルバム通りに曲を演奏しているなんて半分くらいしかないというか、この時点で既に楽曲なんてのは崩されまくっててバンドのインタープレイの素材でしかないような扱いですらあるのは時代の成せる業か、クリーム亡き後の時代だからこその解釈としてポップバンドとは全く異なる世界観でのロックスタンダードだったか、ラジオ音源であっても実験的なライブプレイをそのままやってる始末。もっともレコード通りにやるなんて発想自体が無かっただろうが。まったく苦笑いしか出てこないようなお話だけど、ホントそれが凄い。そしてこの「The Complete BBC Sessions」の最大の功績はBBC自体が録音していなかったのか消してしまったのかと言われているセッションまでもがコンプリートの名の下にブートレッグからの逆収録ってことでオフィシャル化されているところだ。必要悪と昔から言われていたけど、全くその通りで、こうやって収録されてくれるってのはありがたいよね。よりによって「Sunshine Woman」なんて未発表曲がいきなりライブで聴けちゃうワケでさ、それを出せない、出さないってのはジミー・ペイジ的には無いもん。今の時代じゃなきゃ出来なかったかもしれない。聴いている限りは先の音源達と無茶苦茶差がある、というような音質でもないし、そりゃちょっとマスターソースからっていう感じではないけど、十二分に迫力は増しているし音圧も加えているからそういう意味ではボーナスというよりもきちんとキレイにして収録しているんでね、幻のセッションも聴けるし、こういうロバート・プラントの歌い方のパターンやジミー・ペイジのギタープレイも新鮮なので似てはいるけど毎回違うプレイを存分に楽しめる。アングラで発掘された時も結構聴いたけどここまでキレイな音で聴けるとはね。

 初期のZeppelinはブルースベースのバンドだったからこの後で聴ける超プログレッシブなバンドという姿になる前だし、基本的にブルースからロックという流れのど真ん中だからどっぷりと楽しめる。ちょっとね、違うんだよ、初期の楽しみ方は。ただ、ひたすらにZeppelinのパワーとエネルギーを楽しむと言うか…、曲の凝り具合ってのがまだ無いからそういうパワーで押しまくるっつうかね、そういうところが思い切り出ている時期。そこに留まらなかったからこそ偉大なるバンドになっていくんだけど、この初期のスタイルだけでも相当なモンで、同時代のバンドとは圧倒的に一線を画している。似たような音をだすバンドは多数いたけど、ここまではないもんなぁ。いやいや、久々にZeppelin三昧で聴きまくったが、やっぱり凄いの一言。ただし…疲れる(笑)。






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Comment

[10532]

これのTravelling Riverside Bluesの瑞々しいエフェクトが大好きなんです
あとWhole Lotta LoveはこのDisc1バージョンが1番好きです

[10534]

色々聴くと初期ってかなり優れたカバーバンドでもあると思います
だからこの勢いで是非フィルモア・イーストの公式を・・ジミーさん・・

[10537] Zep

>akakadさん
全体的にライブでエフェクトかけてるってのが珍しいからアコギ系なんかは特に不思議な質感になりますね。

>zitadaさん
Fillmore Westの方が好きですねぇ…(笑)。

[10538]

そうですね;Fillmore westでしたね間違ってました(泣)

[10539] >zitadaさん

ですよね♪

4/27フルセットとか…。
でも多分次は77年シアトルのDVDと予想してます(根拠なし)。

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