Little Milton - Blues N' Soul

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Little Milton - Blues N' Soul (1974)
Blues N' Soul

 ロックの世界ではギタリストってのはとっても花形だし、歌もそうだ。んで、歌いながらギターを弾くってのは2つの花形を一人で持ってく、すなわちワンマンバンドになっちゃうんだけど、実は歌もギターもスゲェって人は多くない。ジミヘンはギターは神だけど歌は別に上手いワケじゃないし、3大ギタリストは歌わないし、クラプトンが頑張ってるけど、どっちも…ってな感じになってるし、なかなか両方って人は多くない。ブルースの世界に行くともっと顕著で、ギター系はとっても好まれてるから歌はさほど重要視されてない…けどB.B.Kingなんかは歌もしっかりソウルしてたりするから唯一無二な存在だったのかも。

 さて、Little Miltonはギターもさながら、どっちかと言えばその歌声のソウル感の方が目立つためかソウルな系統に位置付けられることも多いけどその姿を見てわかるようにギターを抱えているワケだからソウルなボーカルシンガーってな色眼鏡がなくなる。んじゃブルースメン?になるけど、それでこの歌?スゲェ…みたいなお話。1974年にリリースされた有名な「Woman Across The River」を筆頭にしたアルバム「Blues N' Soul 」。明らかにソウルメンだろ、って歌とブルースメンなギターの両方がしっかりと入ってるアルバムを大いに楽しもう。ホントはこういう全てに秀でた音楽ってのが望まれてるのかもしれないけど、それが実現しちゃうと実は完璧すぎて面白みに欠けるって部分もあるのだろうか、なかなかそういう作品は少ない。

 しかしこんだけギターがキュイーンって泣いてて歌が完全にソウルフルでホーンセクションもあって、しかも曲がしっかりと良い曲で出来てるってのはなかなか無い、無いけどそれが凄く傑作ってワケじゃないのは面白いよなぁ…世間的に知られてる作品ってワケでもないし、何でだろ。とは言え自分でもリトル・ミルトンってやっぱりソウルフルな歌が…ってのが邪魔だったってのあるもんな。純粋にギターブルースを追いかけてると後回しになっちゃってね、普通にギタリスト的にスゲェって思ってればそんなことなかったのにな。しかし、これ、名盤だな、ロックエッセンスももちろん入ってるし、ブラスロックでもあるし(笑)、足りないのはヒネりかな、しょうがないが。







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フレ
Posted byフレ

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