Warm Dust - Peace for Our Time

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Warm Dust - Peace for Our Time (1971)
Peace for Our Time/Warm Dust

 久しぶりにこの辺のB級ロックに手を出しているか?そうでもないか(笑)。今やどの時代でもB級路線になってしまったロックってのがあって、それはメタルだろうがメインストリームであろうが世界が広がっているので、その中から次世代に繋がる音が出てきたり実験的だったバンドが取り上げられてカリスマになったりするってのもよくあるお話。英国の70年代B級バンドは自らがそうなろうと決めていたワケじゃなくて勝手にそうなっちゃっただけなので何も狙ってはいなかったと思うんだけどね、それぞれが色々な音楽を編み出したりアメリカからの影響を受けて独自解釈していたりと、そのアプローチ状況が独特で面白い。

 1971年にリリースされたWarm Dustのセカンド・アルバム「Peace for Our Time 」は一般的(?)にはアメリカのあのChicagoに対するアンサーバンドと言われているみたいだけど、そんなにジャズブラスロックしてるか?っていう気はするし、ノリと勢いをブラスで作っているっていう雰囲気でもないから、大きな勘違いなのかもな、と思ったり。もっと実に英国的にブラス系の音を入れてきてて、それは音楽そのものに合わせていくってのよりももっと展開の一つの音として使われていたりするし、それで盛り上げていこうなんていう使い方じゃないし、湿っぽくて湿っぽくて…正に英国的。それでもこの時代にこういうのを入れて出してくるってのは何かと重宝がられていたのは確かだろう。この頃にブラスロックとして英国出身のバンドなんてIfくらいなんじゃないか?アングラでもそうそうなかっただろうし。

 んでね、このアルバム、ど初っ端から曲ごとの繋ぎでもそうなんだけど、ポエトリーリーディング…ってかあらすじの解説が入っててね、それで曲を繋いでってるからひとつのトータルコンセプトアルバムになっているワケよ。それで曲もつながっているからきちんと聞いて歌詞を見ていくと楽しめるようになっていると思う。自分はやったことないけど…。しかし何やりたかったんだろうなぁ…これ、って思うくらいの曲もあるし、売れる売れないで言ったら絶対売れないだろ、これ、って感じだもん。それでも楽しむ人もいるんだから価値はあるけど、普通はかったるくなるんじゃないか(笑)。



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フレ
Posted byフレ

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