Capercaillie - Sidewaulk
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ちょっと島を離れたスコットランドでも同じように伝統音楽はもちろん存在しており、それは距離的な近さからどうしたってアイルランドあたりとは似てくるものだが、スコットランド伝統音楽からアイルランド(ケルト音楽)に近づいてきたことで洗練されたサウンドを生み出し、そしてスコットランドの旗手にまでなってしまったバンドがカパーケリーというこちらも紅一点ボーカルのカレンを配した素晴らしい音楽集団だ。
デビューは1982年なのでそれほど古くもない…んなことないか、しっかりもう24年やってるワケだから古くなってきてるのか(笑)。こちらもやっぱり初期~中期にかけて、といわゆる90年代半ばからのサウンドとは割とかけ離れてきている。この頃は実験的精神が旺盛で、そういう意味でも面白い。でも、基本的な楽曲のバランス、例えばフィドルとピアノとフルートやギターとの掛け合いなんてのは基本的なところは変わらない。だから毎回ちょっとづつ変わったことやっていたら結構変わってきたって感じ。
一般的に一番良いと言われているのが「Sidewaulk」という1989年の作品で、スコットランドっていうのを知らなかったらアイルランドかケルト音楽って言ってしまいそうになるくらい成り切った作品で、かなり好き。アルバムジャケットだけはもうちょっと洗練したモノにしてほしかったなぁとも思うけど、中身はバンドの過度期と遭遇して実にエキサイティングな曲に仕上がっているのが面白い。やっぱどう聴いてもケルトだよなぁ、と。
そうだね、だからどっちかっつうと90年代以降の方がこの路線の拡大で好きかな。「トゥー・ザ・ムーン」とか「ゲット・アウト」とか、あまりアルバムを意識しないでさらっと聴くことが多いね。



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