Davy Graham - Folk Blues & Beyond

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Davy Graham - Folk Blues & Beyond (1964)
Folk Blues & Beyond

 英国アコースティックギタリストの輝かしい原点とも言える人がデイヴィー・グレアムであろう、と書いたものの自分自身も昔から名前は知っていたりしたけどなかなか聴く機会もなく、聴いてみても単なるフォークのひとつじゃね?くらいにしか響かなくてダメダメな耳でしかなかったんだけど、自分も大人になってきたのかそれなりに色々と聴けるようになるとこういうのが響いてくるんだよね。そりゃさ、ジョン・レンボーンだのジミー・ペイジだのが神と崇めるくらいのギタリストなんだから当然なんだけど古すぎてそこまで理解しなかったもん。

 んで、デイヴィー・グレアムの2枚目のアルバム「Folk Blues & Beyond」なんてのを聴くワケだ。1964年のアルバムってことだけど、いやいや、それでこれ?この頃のロックの世界なんてビートルズやフー、キンクスやストーンズが出てきた頃でモノラルで音割れてるようなひどい音でしか録音出来ていなかった時代なのにこんだけ綺麗に録音されているアルバムってのは見事。他にもそういうのあるけどさ、ロックからの基準で時代を聴いてしまうので、そういう感覚なワケですが(笑)。そして中身の音の素晴らしさ。ラグタイムせよブルースにせよインド系な音にせよ民族的なものもトラディショナルなものにせよありとあらゆるスタイルをギターで取り込み歌ってひとりで実現している。そりゃ神と崇められるくらいなものだ。だって全部やっちゃってるんだもん。こんだけ色々なプレイが出来たら楽しそうになるだろうさ。

 時代の古さを意識しないで聴いてみるのが良いんだろうね。アメリカのブルースのアルバムとか聴けてたら普通に聴けるだろうし、3コードだけじゃないギタープレイってこんだけ多様なんだ、と今更ながらにギターの奥深さを味わって楽しんでる。ラグタイムってこういう風に出てくるんだなぁ…とかスライドプレイにしてもなるほどぉ~、とか発見たくさんあって面白い。こういうところからロックに流用されていくんだ、とかさ、ルーツは知っておくと楽しめるよね。



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フレ
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