Heaven & Hell - Radio City Music Hall Live

2 Comments
Heaven & Hell - Radio City Music Hall Live
Heaven & Hell : Radio City Music Hall Live [Blu-ray] [Import]

 ライブ映像を見ててやっぱり自分の好みとかロックとかそういうのがまざまざと分かってきて面白い。ヘヴィメタルとハードロックの違いとR&Rの違いなんてのもありありと判ってくる。当たり前だけど。こないだのAC/DCってやっぱりR&Rなんだよな。言ってもハードロックであってメタルではあり得ない。一方今回のBlack Sabbath…Heaven & Hellは明らかにヘヴィメタルだ。70年代のバンドにも関わらず、だ。簡単に言えば躍動感があるかないか、なのかもしれない。それは自分の好みがそうなのか、それがメタルとロックの違いなのかってのが微妙だけど。まだHeaven&Hellってのはハードロック的な部分もあるからメタルとはちょいと異なるけど、ただ明らかにメタルの元祖バンドだってのはこういうライブ見てるとよくわかるよな。多数あるバンドと混じってみても底辺にあるノリとリズムはメタル系統のものだからやはりオリジナルだ。

 Black Sabbathのロニー・ジェイムズ・ディオ期のアルバムHeaven & Hellを中心とした再結成バンドってことでバンド名もHeaven&Hellにしてのライブ映像「Radio City Music Hall Live」。この頃のBlack Sabbathの人気でこれだけの人が集まるってモンだったのか、やはりBlack Sabbath再結成的な所で集まるのか、はたまたディオの人気なのか…、見ればそのバンドの凄さとか実力とか世界観は分かるから圧倒的なものなんだが、さすがだ。ライブ映像を見てても安定感たっぷりの余裕が溢れているステージングと演奏、そりゃ派手な演出はないけどダークでヘヴィなスタイルのバンドなんだからこれくらいオドロオドロしくて普通だ。ディオの悪魔主義がそこかしこに出ているし、アイオミやギーザーの黒い主義もしっかりと相まってバンドとして見事な統一感が出ている。しかし上手い歌だなぁ…。

 それにしてもバックのBlack Sabbath陣営からすると有名曲の「Paranoid」とかやらないライブって新鮮だったんじゃないだろうか。飽き飽きしてる部分あるだろうからやらないのは新鮮だろうけど何かを失くしたような気分にもなるのかな。それだけ違うバンドで演奏してる感も出るんだろう。しかし一貫してあの黒い世界観だけでライブ一本丸々成り立たせていくこのスタイルはやっぱり宗教的で妙な恍惚感が味わえる。躍動するような興奮は味わえないけど、これまた別の恍惚感ってトコでバンドの深さを感じるし、それこそヘヴィメタル。



関連記事
フレ
Posted byフレ

Comments 2

There are no comments yet.
おっさん  

Black Sabbath初来日はこのメンバーでしたね。
バンドの音量がでかいのにロニーの声が負けてなかったのが
印象に残ってます。

2016/08/12 (Fri) 15:43 | EDIT | REPLY |   
フレ  
>おっさん

Black Sabbathってやっぱりアングラの帝王感ありましたから初来日遅れたのも分かる気がします。

2016/08/16 (Tue) 20:01 | EDIT | REPLY |   

Leave a reply