Adele - Live In Grastonbury 2016

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Adele - Live In Grastonbury 2016


 様々な歌姫がいるけど、ここ最近で圧倒的にそのトップの座に君臨したのがアデル。一般的にはこんだけ売れてるし話題にもなるから知ってて当たり前の存在なんだろうけど、ロック的な側面やそのヘンを漁ってるジジイ共からしたら別に聞く必要があるワケじゃないだろうというポップシーンの産物だろうとしか思えないのだが、どこかで聴いてしまうとその歌声の魅力に惹かれる。自分なんかはアデルの曲が良いっていう聴き方じゃなくて歌が良いという印象から入っている。実はこういうのはかなり珍しくて、曲がいいから聴くとかライブ映像をみてカッコ良かったから聴くってのが圧倒的でさ、まぁ、ギター好きだからギターが良かったから聴くってのはあるから歌が響いたから、ってのはもちろんあるか。それって、でもジャニスとかくらいで、ほとんど無いもん。ジャニスだってブルースの女王だからっていう形容詞があったから聴く土壌はあったワケで。

 ところがアデルってのはポップシーンの一人だからそんな聴く必要もないし、別にロックサウンドってんじゃないから音楽的にはまるで興味を持たない世界のハズなんだよな。それでもちょこっと何かで聴いてしまうと一瞬で何だこれ?え?みたいに刺さってきた。そう、彼女の歌って心にストレートに刺さってくるんだよ、歌と言うか、声が。上手い下手技術って話を超越してて刺さってくる、それがアデルの歌声の、正に持って生まれた才能でしかないけど、それをしっかりと武器として使いながら才能を大いに発揮している自然体な天才なのだろう。

 ブログ仲間「灰とダイアモンドと月の裏側の世界」の風呂井戸さんが最近取り上げてたアデルの先日の2016年グラストンベリーのヘッドライナーでのショウを見ててね、やっぱり凄いな、と。出産してからフルライブでこうして姿を見せたのはそんなにないだろうし。アルバム「25」は世界的大ヒットを放っているし、貴重度も高まっている中でのグラストンベリーのヘッドライナーなんて最高の舞台が整った中でのステージ。そりゃ本人含めてとんでもなく興奮するだろうよ。それが見事にBBCにより放送用として全てが捉えられてたことでYouTubeでも見れてしまうので、堪能していた所だ。多少カメラワーク修正して音を整えたら多分オフィシャルでリリースされるライブになるだろうな。この大ステージで普通にやり直ししちゃう度胸とかやっぱりハンパなく大物感溢れてるし、観客何人いるんだこれ?アデルもびっくりしてたけどどこまでも人の波…、そして完璧なバック陣営にそれらの全てを抑えて頂点に君臨しているアデル本人…、何か凄い。

 ライブそのものはホント、ただ歌って喋ってるだけなのになぁ…、何だろうなぁ、この感動って。やっぱり生々しくあのソウルフルな歌声がバキバキ刺さってくるからか…、タフな人だったら全然普通にポップスのひとつとして聞けちゃうんだろうけど、多少感受性が強い人は何かどこかで泣いちゃうんだろうと。別にそんなライブじゃないんだけどね。不思議な歌声だ、ホントに。そして自分で喋ってる中で何度Fxxkin’と言ってる事か…、本人もテンション上がってるんだろうからだろうけど、それがBBC放送ってのも笑えるけど、そういう英国の寛容さってのもいいな。



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フレ
Posted byフレ

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