Joan Gilberto & Stan Getz - Getz / Gilberto

5 Comments

 ジャズという音楽の領域はロックのそれに勝るとも劣らないくらいに幅広く吸収している。それこそプログレッシヴなジャズもあればシンプルなジャズボーカル…、ジャズボーカルかぁ、それも良いなぁ…書いてるそばから聴きたくなってきた(笑)。いや、今回はそうじゃなくって、音楽の幅が広いってことから始めたかったんだが…。うん、気を取り直して…、そう、だかフリージャズもあればビッグバンドもあるし、ピアノもあるし本当に幅広い。その中でも周辺に位置しているものがフュージョンとかになるんだけど、その正反対にはボサノヴァっつうのもあるんではないかと。

 で、ボサノヴァの名盤と呼ばれて久しいのがスタン・ゲッツとジョアン・ジルベルトが組んでリリースした世紀の傑作「ゲッツ/ジルベルト」だな。スーパー名曲である「Astrud Gilberto, Jo!)o Gilberto & Stan Getz - The Very Best of Stan Getz イパネマの娘」なんてのは多分ほとんどの人が知っていると思うんだけど、とにかくこのアルバムに入っているアストラッド・ジルベルトが歌う「イパネマの娘」がやっぱり最高。1963年の作品ということなんだけど、何というのか時代を超越した素朴さが聴けるっつうのかさ、好きなんだよね、こういう歌声。もちろん作品とか音楽的なところとかでボサノヴァっつうジャンルを知らしめたものだし、自分もこのアルバムでボサノヴァというジャンルのあり方みたいなのを知ったし、ジャケットもなんか曲調を上手く表現している感じで凄く好きだしね。でもさ、やっぱ初っ端のアストラッド嬢の歌声がマッチしているからこの作品が生きていると思うもん。日本人で小野リサさんってのがいて、もっと純粋なボサノヴァをやってる人なんだけど彼女もかなり素朴で良いなぁ、と聴くし。もっともアルバム何枚もいらないんだけど(笑)。あとはねぇ、やっぱゲッツのサックスよりも圧倒的にジョアンのギター…、ボサノヴァギターにやられたね。まず第一にリズムが取れないんだもん、こういうのって。大変なんだよ、ほんと。そう言う意味でも結構勉強になったな。

 それから有名なアントニオ・カルロス・ジョビンのピアノもねぇ、素晴らしい。こういうの書いてるとキリがないんだけどさ、そんな三人がよくぞまぁ集まってこんなの作ったな、と。未だにこの手のアルバムの中では最高峰の称号を取っているだけあってかなりの名盤。万人聴くべし、って感じだね♪

Jo!)o Gilberto & Stan Getz - Getz / Gilberto Getz / Gilberto
Astrud Gilberto, Jo!)o Gilberto & Stan Getz - The Very Best of Stan Getz The Very Best of Stan Getz
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フレ
Posted byフレ

Comments 5

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リュウ  

今年の夏はよく聴いてましたよ!!
繰り返し聴いていると、心地良くなってくるサウンドですよね♪
>ボサノヴァギター

そうですよ、肝はココにありますよね。独特の感じに、気持ちよく揺さぶられました!!(笑)

2006/11/10 (Fri) 23:25 | EDIT | REPLY |   
hanadoro  
ボッサ!

“イパネマの娘”といえば映画ブルース・ブラザーズのクライマックスで高層ビルに主人公二人が逃げ込み、そのビルを大げさに取り囲む大勢の軍隊や特殊部隊とエレベーターに乗り込み黙って目的の階を目指す二人が交互に映し出されるシーンでのどかにエレベーターのなかで流れているのを真っ先に思いだしてしまいます。
このアルバムを期にジャズ界でも頻繁にボサノバナンバーが演奏されるようになったとか。
このアルバムも素敵ですが、
アイク・ケベックのボサノヴァ・ソウル・サンバが読書のお供に最適で私は好きです。
ギターのケニー・バレルも楽しそう。

2006/11/11 (Sat) 01:37 | EDIT | REPLY |   
papini  

スーパー名盤、ちょ~名盤(笑
一家に1枚の音盤だと思う。
なぜか実家にはLP2枚あるけど(笑
アタシも持ってるから、ウチは3枚か(笑

ボサノバやるとしたら、真っ先に考えたんだけど、
ベタだよなぁ・・・ベタは外さないとな・・・
って思ったら、フレさんやってるし(笑

ボサノヴァギターって、ホントに
聴いてて気持ちいいよねぇ。
そういう面で、フラメンコギターと
似てるかも知れない、ってちょっと思う。
多分、リズムでやられるんだろうね、って
アタシは勝手に思ってるけど。

2006/11/11 (Sat) 11:38 | EDIT | REPLY |   
フレ  
Danke!

>リュウさん
お、聴いてましたか♪ 夏は心地良いからねぇ~、こういうの。あっという間に終わっちゃうんだけどさ(笑)。

>hanadoroさん
そうでしたか…、う~ん、悔しい、そのシーンのイメージが沸いてこない(笑)。もう一度見るか…。でもボサノヴァがジャズの一部として認知されてきたのはこのアルバムのおかげでしょうね。これがなかったらワールドミュージックの一部でしかなかったのかもしれないっす。ケニー・バレル!!なかなか馴染めない人の一人(笑)。

>papini嬢
へへへ…、ベタすぎるんだけどやってみたかったんだもん(笑)。ボサノヴァのギターはまだなんとかそれらしくできるけどフラメンコはお手上げ。しかし良いカンしてるな、フラメンコに辿り着くとは…。次の記事、しっかりそれよ(笑)。

2006/11/12 (Sun) 07:55 | EDIT | REPLY |   
ロピュ  
はじめまして

トラックバックありがとうございます
多種多様な音楽をきいてらっしゃるのですね。

「Getz / Gilberto 」いいですよね。
ボッサのブラジル寄りにゲッツが
ほどよく調和している名盤だと思います。
「イパネマの娘」も、このアルバムのものが最良だと思っています。




2006/11/13 (Mon) 00:47 | EDIT | REPLY |   

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