Tarja - The Brightest Void

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Tarja - The Brightest Void (2016)
The Brightest Void

 音楽の世界ってそれなりの人たちがそれなりの人たちとセッションしたり一緒にやるなんていうことでファンの夢を煽ると言うか膨らませてくれたりするし、それがウリになるってことも結構あったりするんでゲスト参加にそれなりの人というのを持ってくるのはある話。やっぱり匂いとか組み合わせとかあるじゃない?異種格闘技戦ってのもあるけど、それにしてもかなりの意外性で聴いてみるまでよくわからんな、ってのもある。今回は正にそれに当てはまるので興味を持って聴いてみた一枚。

 Nightwishから離れて久しいターヤのソロアルバム「The Brightest Void」が先日リリースされたばかりで、そのプロモビデオなどでどんな作風になるのかな、とか勝手に想像は出来るが、まさか嬉しそうにマイケル・モンローとのセッション曲がある、なんて言われてもさ、「え?」ってなモンですよ。そりゃフィンランドのロックの第一人者的な扱いだろうし、ある意味生きた伝説でもあるし、それなりのバリューある人だろうけど、ターヤの世界に入ってないでしょ、それ(笑)。ハノイ・ロックスのマイケル・モンローだよ?歌下手だし、ロケンローだけで生きてる人だよ、それをさ、本格的な音楽教育を受けてきてオペラティックな唱法まで出来てしまうターヤと一緒にどうやって歌うんだよ、っていう興味深さが気になって気になって(笑)。

 そしたら意外なことに、と言うか当たり前ではあるけど、歌の大部分はマイケル・モンローが歌ってた。コーラスやサビとと差し障りの無い所でターヤが歌ってるからセッションっていうかゲストコーラスで参加してます的なトコ。そりゃそうだよな。それでもサビのトコ一緒に歌っててねぇ…、まぁ、ターヤは超ハイトーンだから被らないし邪魔にもならないから根本的にはマイケル・モンローの歌曲だが…、それがターヤのに入ってるのはマイケル・モンロー側のイメージの問題か?あの世界にターヤの名前出すとちょっと色が違うしね。

 それはともかく、このアルバム、相変わらず音楽的に何がしたいのかってのはさておき、ターヤの歌世界を味わう意味では変わらないクオリティを聴かせてくれる作品で、バリエーションに富んだ作品に仕上がっているしマイケル・モンローの絡みもあるし飽きさせはしない作品。ただ、やっぱりあの時代のあのテンションはないからなぁ…、もう諦めれば良いんだけどさ。



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フレ
Posted byフレ

Comments 3

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風呂井戸()  

 まだ私はCDアルバムでは未聴なんですが・・・・そうですか? フレさんの最後の一言「ただ、やっぱりあの時代のあのテンションはないからなぁ…、もう諦めれば良いんだけどさ。」が気になりますねぇ~~~。

2016/07/01 (Fri) 13:19 | EDIT | REPLY |   
風呂井戸(photofloyd)  
Tarjaの逆襲は・・・・・

 先ほどの私のコメントが中途半端でアップしてしまいましたので追加ですが・・・・、ターヤの頑張りは解るのですが、どうもイマイチというのは、やっぱりかってはツォーマス・ホロパイネンの作り上げる見事なメロディーとドラマチックな曲展開に、彼女がうまくマッチングしていたということではないでしょうか・・・・それが無い現状との差異ではと思うのです。
 彼女はクラシック分野での新展開では失敗して、再びHR/MRへの流れにこのところ挑戦していますが、やっぱりこのままではNightwishを凌駕する逆襲は難しそうです。
 となると・・・・・これからの道はやつぱり???  

2016/07/01 (Fri) 13:34 | EDIT | REPLY |   
フレ  
>風呂井戸さん

やっぱねぇ、あのクオリティは奇跡だったんでしょうね。
ツォーマスの方はフロール姫で同じこと出来るから良いと言えば良いんでしょうけど。
ただ、古い楽曲をライブではやらないし、ターヤ側でもやらないし、もうライブでは聴けないんだな〜とか。

2016/07/02 (Sat) 18:06 | EDIT | REPLY |   

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