Amaranthe - Amaranthe

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Amaranthe - Amaranthe (2011)
Amaranthe

 女性がメタルを歌う、ってのはそりゃ古くからあるけどさほど一般的な事でもないし歌おうという人もそうは多くなかっただろうし、世界レベルでもそれはあまり変わらなかっただろうけど、いつしか女性が歌うということすらも普通になり、しかも女性独特の効果を使いながらバンドのイメージもそこに合わせながら、いつしかそれはアイドル商法と同じような領域で使われている事も多くなっているが、人に言われてやってるワケじゃないから多分良いんだろう。自分たちが売れるためにやってるからバンドのイメージを作る担当もいるだろうし、自分たちの意思も入っているでしょ。まぁ、そんな世界になってたらそりゃロックじゃなくなるわな。

 びっくりしたバンドのひとつ、Amarantheというスウェーデンのバンドの2011年リリースのデビューアルバム「Amaranthe」。スウェーデンって結構独創的な発想がある所なんじゃないかと古くから思ってるんだが、このAmarantheもそういう意味ではかなり独創的なアプローチで簡単に言えば古い言葉でのユーロビートみたいなのとデスメタルをくっつけて楽曲はポップでキャッチーに3分で仕上げるという快挙。楽曲のレベル感はかなりハイレベルでポップとして良質な部類に入るし、歌の巧さや弾け具合も見事だし、最初聴いた時は自分が何聴いてるんだ?って錯覚を起こすくらいのインパクトがあった。世間的なアプローチはデスメタル側から来てるからなんじゃこりゃ?だけどポップ側から出せば、ちょっと音をハードにメタルチックに入れてみたけど基本3分間ポップスだからね、ってことだろう。

 捻りが足りないからか、やっぱり途中で飽きてしまうので、そのヘンの幅の広げ方が上手く出来てればアルバムごとの進化も楽しめたのだろうが、ずっとこのままやるのかな、というような感じで曲が並んでいるのが残念。アプローチが面白いだけにそこまで突き詰めていけばなぁと勝手な事を思うけど、そこにはBabymetalがいるからいいや(笑)。それでもそこそこ人気のあるバンドだろうと思うし、まだまだ変わっていくだろうし、楽しめるんじゃないか。



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フレ
Posted byフレ

Comments 2

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sinz  

古今東西のメタルのおいしいトコロを集めてミックスしたかの様なあざとさ。
しかし、そのあざとさが気にならないくらい良くできてます。
普通はこういうアイディアがあっても、なかなか実現できないだろうなぁ。

2016/06/30 (Thu) 01:57 | EDIT | REPLY |   
フレ  
>sinzさん

そうそう、実際にこういうのが出来てしまうってのが面白い。

2016/07/02 (Sat) 18:03 | EDIT | REPLY |   

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