The Waterboys - Fisherman's Blues
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The Waterboys - Fisherman's Blues (1988)

アイルランドと英国の歴史は断片的には知っているものの、その前の事はさほど知らない、と言うか中世ヨーロッパの歴史ってのはどうしても宗教的なものによる対立が深くてそれぞれの国が争ったという程度の認識しかないので大してまともな事を書けるワケじゃないけど、普通にケルト文化からのアイルランド、そしてそこからわずかな距離の英国ってのは文化的な部分では割とリンクするだろうし、感性的な所も近しいんだろうという気がする。スコットランドあたりとアイルランドってのは相当に近しいだろって思ってるし。それでもきっぱりと音的には英国とアイルランドってのは分かれるのは面白くも有り不思議でもある。
英国のバンドながらもアイルランドのアルバム的に扱われることの多いThe Waterboysの1988年の傑作と言われる「Fisherman's Blues」はバンドの中心人物のマイク・スコットがアイルランドのフィドルと出会い、その旋律に感動してアイルランド風味を効かせての作品を作り上げたもので、やっぱりアイルランドではウケた。英国でももちろんウケたらしい。当時の自分はそんなこと知らずにバンド名がダサ過ぎて敬遠していた。昔もアイルランドを漁ってて…、それはロックと言うよりもトラッドフォークからの流れでケルトの方面を漁ってた時期だけど、その時にThe Waterboysを聴いたのが最初。フォークってよりもロックだよな、こいつら、って思ったけど、今回聴いててね、やっぱりロックだった。そしてアイルランドってよりも明らかに英国のロックの味付けになってる印象を受けた。来歴知らずに聴いたら結構悩ましい音で不思議だな〜って感じだったと思う。
知ってて聴くと、確かにフィドルだけアイルランド的で、他は英国のアコースティックロック的なんだよ。でもアルバム全体はロックに満ち溢れている、と言うかエネルギーやパワーが漲っている。音楽性がロックとかじゃなくてやってる事自体がロック。こんな時代にそんな彼方でそんな奴らがいたんだなぁと嬉しくなっちゃうくらいの音で楽しませてもらった。やっぱり良いアルバムなんだろうね。パティ・スミス的でもありU2的でもありディラン的でもあり、そのどれでもないような音、楽器の音色をきちんと美しく使い分けている作品。静かに一人で聞いているとしみじみと感じる味わいがある。

アイルランドと英国の歴史は断片的には知っているものの、その前の事はさほど知らない、と言うか中世ヨーロッパの歴史ってのはどうしても宗教的なものによる対立が深くてそれぞれの国が争ったという程度の認識しかないので大してまともな事を書けるワケじゃないけど、普通にケルト文化からのアイルランド、そしてそこからわずかな距離の英国ってのは文化的な部分では割とリンクするだろうし、感性的な所も近しいんだろうという気がする。スコットランドあたりとアイルランドってのは相当に近しいだろって思ってるし。それでもきっぱりと音的には英国とアイルランドってのは分かれるのは面白くも有り不思議でもある。
英国のバンドながらもアイルランドのアルバム的に扱われることの多いThe Waterboysの1988年の傑作と言われる「Fisherman's Blues」はバンドの中心人物のマイク・スコットがアイルランドのフィドルと出会い、その旋律に感動してアイルランド風味を効かせての作品を作り上げたもので、やっぱりアイルランドではウケた。英国でももちろんウケたらしい。当時の自分はそんなこと知らずにバンド名がダサ過ぎて敬遠していた。昔もアイルランドを漁ってて…、それはロックと言うよりもトラッドフォークからの流れでケルトの方面を漁ってた時期だけど、その時にThe Waterboysを聴いたのが最初。フォークってよりもロックだよな、こいつら、って思ったけど、今回聴いててね、やっぱりロックだった。そしてアイルランドってよりも明らかに英国のロックの味付けになってる印象を受けた。来歴知らずに聴いたら結構悩ましい音で不思議だな〜って感じだったと思う。
知ってて聴くと、確かにフィドルだけアイルランド的で、他は英国のアコースティックロック的なんだよ。でもアルバム全体はロックに満ち溢れている、と言うかエネルギーやパワーが漲っている。音楽性がロックとかじゃなくてやってる事自体がロック。こんな時代にそんな彼方でそんな奴らがいたんだなぁと嬉しくなっちゃうくらいの音で楽しませてもらった。やっぱり良いアルバムなんだろうね。パティ・スミス的でもありU2的でもありディラン的でもあり、そのどれでもないような音、楽器の音色をきちんと美しく使い分けている作品。静かに一人で聞いているとしみじみと感じる味わいがある。
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