Frankie Miller - Once in a Blue Moon

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Frankie Miller - Once in a Blue Moon (1973)
ワンス・イン・ア・ブルー・ムーン(紙ジャケット仕様)

 ロックに深入りし始めた頃、幾つかの本を漁りまくりアレコレ眺めてはチェックしてたり、ライナーノーツを見てルーツを探したりしてて、その時にパブ・ロック云々とか出てくる事もあったんだけど、既にパブ・ロックってのを自分の好みからは外していたのでパブ・ロックってあると後回し、もしくは範疇外ってことでほったらかしのままにしていた。それは今でもそのままで、パブ・ロックってのはやっぱり自分的には好みではないのだな、だからパブ・ロック的な形容詞が付いているとそれだけで聴かないってのは多い。じゃ、パブ・ロックってどんなの?って言われて知っているってほどには知らない。パブで演奏されるロック的なもの、こじんまりしたレイドバックした感じの音、という認識程度。そういうものかどうかは知らない。パンクのルーツでもあるからキライなハズもないんだけどね、何故か通ることがなかった。

 モノの本にFrankie Millerって歌手の1973年のアルバム「Once in a Blue Moon」はバックにBrinsley Schwarzを迎えての作品でパブロックの名盤だ、みたいに書かれててね、ジャケットから見る野郎のツラもさほどソソるモンでもなかったし、まぁ、見かけたらいつか聴くかな、っていう程度で記憶していたけどついぞ見つけることもなく、探す気もなく月日が経過した。ある時、こいつをCDで見かけて、あぁ、これか…、聴いてみるか、って感じで聴いたのが最初。うん、やっぱりパブ・ロック的な音であることはそのままだけど、歌がさ、ロッド・スチュワートなんだよな。その頃はフェイセスは好きだけどロッド・スチュワートも好きじゃなかったから似たようなモンだな、と二重の意味でさほど興味持たず放置。それから何年も経ってからロッド・スチュワートも聴くようになったし、ってことでこのフランキー・ミラーーのアルバムを聴くと、恐ろしく歌が良いじゃないか、ってことにようやく気づいたワケだ。

 パブ・ロック云々はどっちでも良くって、フランキー・ミラーーの歌声と小気味良いR&Rがマッチして正にフェイセス的なサウンドに仕上がっているアルバム「Once in a Blue Moon」は隠れた名盤…隠れてはいないけど、自分的にはちょいと損したかな、もっと早く聴いてれば、とも思ったくらいのアルバムではある。ただやっぱりちょいとロック的には弱い。その弱さも含めての小気味良さとも言えるか。作風を聴いているとThin Lizzyとの共演も何か納得できる根底の部分が同じようなセンスの持ち主って気がする。




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フレ
Posted byフレ

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akakad  

パブロックが1番熱いのはたぶんオーストラリアです
Cold Chiselというバンドは今でもスタジオアルバム出せば楽々チャート3位に入れますしアリーナ埋めますしAC/DCですらその流れを汲んでますから
70年代のバンドは大体パブロック、パンク、プログレのいずれかってパターンでした

2016/06/18 (Sat) 22:34 | EDIT | REPLY |   
フレ  
>akakadさん

ダメなんですよねぇ、パブ・ロック…、オーストラリアってのは少々意外でした。

2016/06/20 (Mon) 00:39 | EDIT | REPLY |   

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