Mike Bloomfield - Count Talent And The Originals

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Mike Bloomfield - Count Talent And The Originals (1978)
カウント・タレント・アンド・ジ・オリジナルズ [日本初CD化 / 国内プレス盤 / 最新リマスター / 日本語解説付き](CDSOL-5611)

 こんだけ色々と漁ってても全然情報には追いついていなくて、こんなの出てたのか、と驚かされる事も多い。古いミュージシャンのアルバムって昔の知識のままで自分は過ごしているから実はそこで発掘ものが、とかどこそこの国だけでリリースした、とか知られざる情報なんてのが入っていても知らなかったりする。その人の歴史を紐解こうと思うとやっぱり順番に聴いていくというのはわかりやすいので、できるだけそうやって聞いていきたいんだけどね、今はもうそんなにこだわってないです(笑)。いや、多すぎて無理。でも、とりあえず出来る限りは意識して聴いてるかなぁ…。

 ディランの「Highway 61 Revisited」にて一躍スター街道に進み始めたMike Bloomfieldというギタリスト、もちろんPaul Buttrfield Blues Bandのギタリストのあの人だが、70年代に入ってソロ活動中心に様々な音楽を追求した作品をリリースしている。一般的にソロになってからの作品には昔のギターヒーロー的な弾きまくりなシーンが少ないので、人気がないし自分もそう思う。んでも一応こういうアルバムが出てたんだなぁってことで集めてたし、あらかた揃えてたつもりなんだけどなぁ、「Count Talent And The Originals」って作品が1978年にリリースされていたとは知らなかった。ディスコグラフィーから抜け落ちてたのかもしれない。そんな事で自分的にはコレを見た時、発掘の未発表アルバムか?なんて思ったりもしたけど、1978年産ってことで、やっぱりちょいと冷静になったものだ。

 ところが聴いてみると…、いや、音楽的には全然好みじゃないし何でこんなの聴く必要ある?ってくらいの音なんだけどさ、そこに流れてくるギターがマイク・ブルームフィールドだから、という理由だけで、そして何か良い事があるに違いないという希望だけで聞いていたんだが、多分言える事は普通のこういうサウンドだったらここまでギター入らないから、やっぱりマイク・ブルームフィールドだからここまでギターの入ったAOR的サウンドが出来上がったんだ、と納得したい。そのギターが美しく流れている旋律は実に素晴らしく、涙を誘うプレイなのは聴いてみて良かったと思った部分だ。特に「You Was Wrong」の華麗なるスライドギターのインストは素晴らしい。それに加えてのそれぞれの曲のギターオブリやソロなどメロディの裏に入るプレイはさすがに手癖も含めてのマイク・ブルームフィールド節全開。

 ただなぁ、この作風は苦手だぜよ。AOR、ブラス、妙にソウルフルな歌、脳天気なコーラスワーク、軽やかな音作り、どれもダメだ。だから普通には絶対に聴かないアルバム。でも、やっぱりマイク・ブルームフィールドの作品だからそこに意味を持たせて聴くのだ。単純に好き嫌いだけで聴けないんだよねぇ、こういうのは(笑)。




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フレ
Posted byフレ

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