King Crimson - Live At The Marquee, London, August 10th, 1971

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King Crimson - Live At The Marquee, London, August 10th, 1971
Live At The Marquee, London, August 10th, 1971

 先日の現役アメリカ大統領の広島訪問とスピーチがアチコチで話題になっていたけど、実にまともなものを見た、と言うかメディアが偏向していなかったからだろうか、最近は近隣諸国のアジア的思想に基づくものが多かったからか結構毒されている部分あったけど、太平洋を超えてくるものはやっぱり西洋的な雰囲気があるということだろう。何かひとつの重みが取れて次への方向性がきちんと見えたのは良かっただろうと素直に思う。そんな事を思いながらも聞いているのは全然関係のないモンだったりするんだが(笑)。

 ボズ・バレルって元々ボーカリストでした、バドカンではもうベースとコーラス程度しかなかったけど、そもそもはBoz Peopleってバンド組んでたくらいだから早くからその才能が知られていた人で、セッション時にクリムゾンの連中と絡んでしまったことで参加、当初は歌だけだったけどジョン・ウェットンがなかなかベースで参加しないのもあってベースを爪弾いて遊んでいたところからベースを始めてそのままベーシストになっちゃった人。元々の音楽的才能があったからこそベースラインも歌っているし、リズムもしっかりしているのだろうか。才能に秀でた方なのだろう。実際King Crimsonにいたのは数年にもならないレベルだけどアルバム「Islands」に参加して、1971-72年のジャズクリムゾン時代のライブツアーに参加していたので演奏している音はかなり聞ける。King Crimsonのコレクターズ・クラブってのはライブ音源をひたすらリリースしているオフィシャルレーベルで、こんだけリリースしてくれたら嬉しいよなぁってくらいに出してて、しかも音良く直してるし昔散々漁ってたアングラは何だったんだ?ってくらい。もっとも元がそっちの音源で、それをオフィシャルで使ってるんだから大したもんだが…。

 1971年8月10日…、昔は8月9日と言われていたけど10日なんだろう、ロンドンのマーキーでのライブ「Live At The Marquee, London, August 10th, 1971」、こんな良い音であったのか…、自分のテープはボロボロの音だったんだが、と記憶を辿りつつ聞いているけど、まだボズ・バレルも参加して間もないころ、バンドもまだ刺激を楽しんでいる頃でフリップ卿が見事にバンドをまとめて率先しているし、バンドも多分新しい試みにワクワクしながらプレイしている感じがあって後のライブに比べると一番良い時期のライブとも言えるんじゃないか。バレルにメル・コリンズ、イアン・ウォーラス、良いメンツです。混沌としたジャジーなアプローチに浮遊感のある、そして緊張感のあるプレイ、この時期ならではの旋律、ライブってのは生々しく変化していくし、クリムゾンの場合はインプロで鍛え上げていく過程も楽しめる。やはり英国的な雰囲気を醸し出しているメル・コリンズのフルートやサックスが心地良い。

 久々に聴いたなぁ、クリムゾンのライブ。しかもこの時期なんて全然手に取って聴く事なかったから相当前に聴いて以来だ。スタジオ盤の印象が強いんだけどやっぱりライブ盤聴くとこっちのが良いなぁ…ってかさ、こんだけのライブだったのか、っていうのがこの「Live At The Marquee, London, August 10th, 1971」。いいの出してくれます。





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フレ
Posted byフレ

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