Eluveitie - Origins

ロックを聴き始めて色々と探求していくとどうしてこういう音が出来上がるのだろう、とか何の影響でこういうのが出来上がるんだ?って当然の疑問が浮かんでくる。そこから理論的に漁る人もいれば単純にそのルーツを漁ってみるってのもある。自分の場合は後者の方で、そういうものなんだ…みたいに漁っていったけど、英国モノを追求していくとアメリカのブルースか、トラッドフォークの世界に行き着くことが多かった。もちろんそこからのルーツもあるだろうけど、それって?ってな話。トラッドフォーク…ケルト…みたいなね。
しかしそれから時代は流れ、そのケルトのルーツがこんな形で世に出ているなんてのはついぞ知らず、全く驚いたものだ。Eluveitieなるスイスのバンドでの2014年作「Origins」なんてのを。いや、多分どのアルバムでも良いけど、たまたまこいつの「The Call of the Mountains」から聴いたから。それがまた嬢メタルのボーカルなんじゃないかってくらいにお嬢様が華麗な声で歌っているので良いじゃないの、って思ったし。その前にイントロからして何じゃこのケルティックな旋律と楽器隊は…、しかも思い切りケルトなバイオリン入ってるし縦笛もいるし、ハーディガーディもいたりしてどんなん?って。しかもゴツいお兄さん達がデスメタルしてるワケで、もうね、何だか分からんです。
んでアルバムを聴いてみようと。そしたらデス声でデスメタル、旋律のそこかしこにケルティックが入ってくるけど、基本はガナり立てたうるさいメタルで、得意じゃない音。ただ、民族的な楽器の音色と旋律が耳につくから聴けてしまうというか…、こんな組み合わせで作れるものなんだってね。フォークメタルって言葉自体が意味不明だったけど、ちょっとだけ判った気がする。どうしてこういうのが成り立つんだろ?ホント不思議なんだけど、違和感はないんだよ。成り立ってるんだよ。面白いよね。
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