Karen Briggs - Soulchestral Groove

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Karen Briggs - Soulchestral Groove (2009)
Soulchestral Groove

 昔はロックの世界で使われるバイオリンやフルートなんてのはごく少数でしかなく、色物的に使われている程度みたいな認識すらあったが、どんどんと音楽が発展していき、今でも多くはないけどバイオリンやフルートみたいな楽器が使われているものはそりゃ多くはなってきているだろう。クロスオーバーしている音楽の世界、ジャズやフュージョンとロックの融合などからこういうエッセンスも入り混じり、ハードフュージョンなんてのとかそこにバイオリンなんてのがあったことで、気になってみたバイオリン奏者カレン・ブリッグス。

 カレン・ブリッグスのキャリアはかなり長いみたいだけど、やっぱり様々なセッションなどをこなした後の2009年リリースのソロアルバム「Soulchestral Groove」なんてのを聴いてみた。やっぱり吸収力あるからロック的なエッセンスを加えたもので出てくるんじゃないかと期待してのお話だけど、違わずにそんな世界だったんでまぁ、良かった。見事にバイオリンが歌い上げている…普通にクラシックなんかじゃないからややヒステリック的にも出てくるし自身の音だけをフューチャーした作品でもなく、しっかりとバンドの楽器の音も目立つように創り上げているから、そのヘンはジャズのリーダー作と同じような位置付けでの制作か。

 黒人でバイオリンってのも珍しいからきっちりとした出自なんだろう。それだけでなくしっかりと仕事をモノにしているから実力も折り紙付きだろうし、ソロアルバム聴いててもただのバイオリン弾く人の作品という感じではないからちゃんと幅広い音楽ファンが楽しめるような味わいになってる。もっともどこかで聴いたような楽曲が多く入ってるから聴きやすいってのは大きいけど、それでもこういうコンテンポラリーなサウンドって面白いよな。イージーリスニングにはちょっとヘヴィだけどじっくり聴くには少々物足りない…かもしれないが、世界を広げるって意味ではロック野郎には割りと斬新に響きました。






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フレ
Posted byフレ

Comments 3

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風呂井戸  
ロックとヴァイオリンと言えば・・・

 そうですね、ロックとヴァイオリンと言えばもう昔話になりますが、King Crimson がやってくれましたね。David Cross には感動を頂きました。それ以降あちらこちらでは特にプログレ系ではお見かけすることになりましたが・・・。
 そうそう、近年女流ヴァイオリニストとロックというと、なるほどやっぱりいるんですね。
 私は、ロジャー・ウォーターズが引っ張り出したので知ったのですが、リリ・ヘイデンLili Haydn がいますね。彼女は素晴らしい。なにせ、あの”Comfortably numb”のギルモアのギターのパートをヴァイオリンで聴かせてしまうのですから恐ろしいと言うところです。

2016/05/02 (Mon) 21:14 | EDIT | REPLY |   
zitada  

20年近く前にエレクトリックバイオリン・ベース・ドラムというトリオでメタルやってたバンドを思い出しました1st持ってたと思いますが
売ってしまったのか無くしたのか忘れました

2016/05/03 (Tue) 16:54 | EDIT | REPLY |   
フレ  
バイオリン

>風呂井戸さん
Lili Haydnがいたか…、忘れてた(笑)。

>zitadaさん
なんか、それ探してて見た記憶が…

2016/05/10 (Tue) 21:39 | EDIT | REPLY |   

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