The Winery Dogs - The Winery Dogs

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The Winery Dogs - The Winery Dogs (2013)
ワイナリー・ドッグス

 意外な程にあちこちからプリンスの話題を振られる事が多くて、それぞれの方々もやっぱりそれなりにプリンスに対しての思い入れや好き嫌い論があったみたい。もちろん80年代に売れたってのもあるからそのヘン知ってる人達からも話を振られたりしてね、ちょっとびっくり。それだけ人気と知名度があったんだなぁと。それに加えて各ミュージシャンがコメントのみならずライブで「Purple Rain」あたりを追悼カバーしちゃってて…、ブルース・スプリングスティーンやギルモアとか…これもまたびっくりした。ものすごい影響力があった人だなとつくづく実感した次第。

 さて、ガツンとしたモノ系統ってのと先日ベースクリニックが開催され、もちろんこの人出てくるでしょ、ってことで自慢されてしまったビリー・シーンさんの今を生きるバンド、The Winery Dogsも先週の忙しい中、来日公演してたんですな。あまり自分的には視野に入ってなかったけど、そんな理由から聴いてみようかな、とふと思ったんで聴いてみた。いや、Dream Theaterも大して知らないしリッチー・コッツェンも知らないから、ビッグバンドに見えてなかったんです。だから聴いてみてちょっとびっくりした。何がって、そんなビッグネームのスーパーバンドなんてのは知らなくても、聴くきっかけにさえなれば良いだけで、作品そのものは全くプレイヤー論に則ったものでなく、あくまでもトリオ編成のハードロックバンドのサウンド。リッチー・コッツェンの歌もかなりイケてるもんだから、最初誰が歌ってるんだ?って思ったくらい。普通にボーカル出来る人、どころかインパクトあるボーカリストですよ、これは。

 だからファーストアルバム「The Winery Dogs」聴いてて、これはバンドとしての音を出してて、個人プレイを売ってるんじゃないんだな、ってのが全面に出てきてる。だから質が凄く高い。ただ、全部の作品レベルが高いからどれも目立たないのかも、みたいな印象。贅沢だけどね。しかし、やっぱりこんだけのミュージシャンが集まって作品作ると良いのが出来るんだね。プレイの応酬じゃなくて楽曲としての良さの出し方、そこにテクニカルなものが必要であればそれを惜しげも無く投入するという感じか。グルーブしてるし、オーソドックスなハードロックテイスト満載なバンドサウンド。






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フレ
Posted byフレ

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ボンサオ  

器用貧乏の極みみたいなバンドですよね。
コッテリしてるのにさらっと流れてしまう感じというか。
リッチーコッツェン単体でも器用貧乏なんですけどね。
大好きなアルバムです。

2016/04/30 (Sat) 21:24 | EDIT | REPLY |   
フレ  
>ボンサオさん

やっぱりそういう感触あるんですね。ちょっと安心(笑)。

2016/05/01 (Sun) 21:51 | EDIT | REPLY |   

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