Babymetal - METAL RESISTANCE
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Babymetal - METAL RESISTANCE (2016)

まさかこういう形のグループが世界に通じる日本の代表になるとは誰も想像し得なかっただろう。ところが今や紛れも無く世界に名を轟かせ、また実力を評価されているグループできっちりと売上面でもそのセールス力を証明している。早い時期からその衝撃的な存在を知って密やかにハマっていたんで、この大ブレイクは予想できたものの、実際にここまでになるとただただ驚きと感動、そして夢を重ねて見てしまうという存在、そういう輩は多いのではないだろうか。VowWowやLoudness、EZOあたりから目論んだ世界進出、ピンクレディーや聖子が出ようとも叶わなかった世界、唯一Puffyが独自の形で進出に成功したとは言えるけど、もちろんロックリスナーからしての意味合いから同列に語られるモノではない。そういう意味でロンドン・ウェンブリー・アリーナを満員にしたという事実はどうあれ驚異的な事であり、夢のひとつを達成しているんだな。次はやっぱりMSG制覇だろう、と密かに願っている人もまた多いだろう(笑)。
これだけ新作を待ち焦がれて聴いたのも久しぶりなBabymetalのセカンド・アルバム「METAL RESISTANCE」。何だかんだと半分くらいは知った曲が並んだので新鮮さ半分、なじみ感半分と聴きやすい構成、それぞれの楽曲云々もあるけど、大きく言うとオープニングからガツンと来てアイドルチックな歌から始まり、メロディアスな路線、混乱なお遊びシーンから怒涛の旋律、バラードを挟んでの超絶ドラマティックな大作と夢に向かってアルバムが終わりを迎える。完璧に計算され尽くされた構成で全く隙がない完璧なアルバム。個々の楽曲ひとつひとつ取っても全く隙のない、どころか余裕を持ってお遊びを入れているという計算尽くしの作品。プロがプロに徹してやりたいことをとことんまでこだわり時間を掛けて妥協せずに作り上げていくとここまで完璧なものが出来上がるという証明、当然売れる売れないのマーケティング戦略も組み込んだ上での音作り、それが故に日本盤とEU盤での音の作りは確実に異なっていて、自分的にはどうも国内盤が聴きにくい、と言うかEU盤が妙に馴染んだ音世界で聴きやすくてね、音作りそのものがそこまで視野に入れて作っているんで好みがはっきり出る。細かい話では日本盤には「シンコペーション」なる曲が入っているけど、EU盤はこれが「From Dusk Till Down」という曲に差し替えられている。前者はタイトル通りに一般的なビートメタル的な曲でシンコペーションで食いまくっている日本人大好き系な曲で、どうにもこの手のは自分は好きじゃなくてさ、アルバムの中でこいつだけは邪魔だな、って思っててね、EU盤の方がいいかもってことで聴いてみたらこっちのがしっくり来た。「From Dusk Till Down」ってのはメタル的ではなくて歌も効果音的にしか入ってないからこういうのがアルバムに必要かと言われるとちょいとどうかと思うけど、アルバムの流れ上ひとつの展開としてはありだろうと。聴いてるウチにハマってくんだけどさ。
驚くべきは最後の2曲の組曲とも思える恐ろしき展開。これがあるからベビメタなんて…って誰も言えなくなる。まぁ、他の楽曲も曲中の凝り具合はハンパなくって恐ろしいくらいだけど、特にこの終盤は人間業を超えた楽曲で今のところライブでは登場していないけど、絶対どこかで登場させて驚かせてくれることだろう。そういえば、何でここでBabymetalってのはさ、Iron MaidenとDragonforceが同日に別場所でライブをやってた日にBabymetalもライブやってて、正に英国の雄達と数キロ単位でしか離れていない場所で同時刻にライブをやっていたということからね、実際Babymetalのライブ会場内でもこれはネタになっていたようだが、そこまで狙ってライブ日程を突っ込んでいったのならば全くこだわりまくったマーケティング戦略だ。もちろん狙ったに決まっているが。4月初頭のウェンブリーを埋めて話題をさらい、そのままUSレイトショウでテレビ出演して全米へのアピールに大成功、帰国する頃にはアルバムセールスも絶好調、しかも世界レベルでの話題、そしてファンクラブ向けのライブを2本入れて、つい先日ミュージックステーションでテレビ出演するという話題作り。見事なまでに狙い計算し尽くされた売り方はさすがだ。それが嫌らしくなく、また負荷を強いるものでもなくあくまでも一般的なロック論の中で進んでいるのがロックリスナーも文句の言えないトコロなわけだ。
ここまで書いているのを読んでもらってわかっちゃうだろうけど、まぁ、相当にハマってるワケですね、既に数年の間(笑)、色々とハマる要素あるけど一番は多分日本のロックが世界に羽ばたくという何十年もの夢物語が目の前で実現されているという達成感なんじゃないかな。夢を乗せて見ているという部分がオールドタイムなロックリスナーに愛されるひとつの要因だろうし、若い世代には普通に可愛いからとか面白いからとかでいいんじゃないかと。メタラーからしたらぐうの音も出ない本格的なメタルサウンドだし、そもそも歌聴いてないから別にあれでも問題ないだろって話かもしれない(笑)。多分分からない人には全然分からないだろうけど、世界レベルでは分かる人もかなりいるということで自分もその一人だし、存分に楽しませてもらっている。このアルバムで当分の間相当楽しむことだろうし、ライブなんかがあればそれも見てまた楽しむだろうしDVDにしても同じくだ。妥協なしで質の高い作品を常に提供してくれれば時間がかかろうが構わないし、そういう消耗品じゃない路線、音楽やアートとしての作品価値を高める創造物の制作をしているという意思を貫いてほしいな。
See you♪

まさかこういう形のグループが世界に通じる日本の代表になるとは誰も想像し得なかっただろう。ところが今や紛れも無く世界に名を轟かせ、また実力を評価されているグループできっちりと売上面でもそのセールス力を証明している。早い時期からその衝撃的な存在を知って密やかにハマっていたんで、この大ブレイクは予想できたものの、実際にここまでになるとただただ驚きと感動、そして夢を重ねて見てしまうという存在、そういう輩は多いのではないだろうか。VowWowやLoudness、EZOあたりから目論んだ世界進出、ピンクレディーや聖子が出ようとも叶わなかった世界、唯一Puffyが独自の形で進出に成功したとは言えるけど、もちろんロックリスナーからしての意味合いから同列に語られるモノではない。そういう意味でロンドン・ウェンブリー・アリーナを満員にしたという事実はどうあれ驚異的な事であり、夢のひとつを達成しているんだな。次はやっぱりMSG制覇だろう、と密かに願っている人もまた多いだろう(笑)。
これだけ新作を待ち焦がれて聴いたのも久しぶりなBabymetalのセカンド・アルバム「METAL RESISTANCE」。何だかんだと半分くらいは知った曲が並んだので新鮮さ半分、なじみ感半分と聴きやすい構成、それぞれの楽曲云々もあるけど、大きく言うとオープニングからガツンと来てアイドルチックな歌から始まり、メロディアスな路線、混乱なお遊びシーンから怒涛の旋律、バラードを挟んでの超絶ドラマティックな大作と夢に向かってアルバムが終わりを迎える。完璧に計算され尽くされた構成で全く隙がない完璧なアルバム。個々の楽曲ひとつひとつ取っても全く隙のない、どころか余裕を持ってお遊びを入れているという計算尽くしの作品。プロがプロに徹してやりたいことをとことんまでこだわり時間を掛けて妥協せずに作り上げていくとここまで完璧なものが出来上がるという証明、当然売れる売れないのマーケティング戦略も組み込んだ上での音作り、それが故に日本盤とEU盤での音の作りは確実に異なっていて、自分的にはどうも国内盤が聴きにくい、と言うかEU盤が妙に馴染んだ音世界で聴きやすくてね、音作りそのものがそこまで視野に入れて作っているんで好みがはっきり出る。細かい話では日本盤には「シンコペーション」なる曲が入っているけど、EU盤はこれが「From Dusk Till Down」という曲に差し替えられている。前者はタイトル通りに一般的なビートメタル的な曲でシンコペーションで食いまくっている日本人大好き系な曲で、どうにもこの手のは自分は好きじゃなくてさ、アルバムの中でこいつだけは邪魔だな、って思っててね、EU盤の方がいいかもってことで聴いてみたらこっちのがしっくり来た。「From Dusk Till Down」ってのはメタル的ではなくて歌も効果音的にしか入ってないからこういうのがアルバムに必要かと言われるとちょいとどうかと思うけど、アルバムの流れ上ひとつの展開としてはありだろうと。聴いてるウチにハマってくんだけどさ。
驚くべきは最後の2曲の組曲とも思える恐ろしき展開。これがあるからベビメタなんて…って誰も言えなくなる。まぁ、他の楽曲も曲中の凝り具合はハンパなくって恐ろしいくらいだけど、特にこの終盤は人間業を超えた楽曲で今のところライブでは登場していないけど、絶対どこかで登場させて驚かせてくれることだろう。そういえば、何でここでBabymetalってのはさ、Iron MaidenとDragonforceが同日に別場所でライブをやってた日にBabymetalもライブやってて、正に英国の雄達と数キロ単位でしか離れていない場所で同時刻にライブをやっていたということからね、実際Babymetalのライブ会場内でもこれはネタになっていたようだが、そこまで狙ってライブ日程を突っ込んでいったのならば全くこだわりまくったマーケティング戦略だ。もちろん狙ったに決まっているが。4月初頭のウェンブリーを埋めて話題をさらい、そのままUSレイトショウでテレビ出演して全米へのアピールに大成功、帰国する頃にはアルバムセールスも絶好調、しかも世界レベルでの話題、そしてファンクラブ向けのライブを2本入れて、つい先日ミュージックステーションでテレビ出演するという話題作り。見事なまでに狙い計算し尽くされた売り方はさすがだ。それが嫌らしくなく、また負荷を強いるものでもなくあくまでも一般的なロック論の中で進んでいるのがロックリスナーも文句の言えないトコロなわけだ。
ここまで書いているのを読んでもらってわかっちゃうだろうけど、まぁ、相当にハマってるワケですね、既に数年の間(笑)、色々とハマる要素あるけど一番は多分日本のロックが世界に羽ばたくという何十年もの夢物語が目の前で実現されているという達成感なんじゃないかな。夢を乗せて見ているという部分がオールドタイムなロックリスナーに愛されるひとつの要因だろうし、若い世代には普通に可愛いからとか面白いからとかでいいんじゃないかと。メタラーからしたらぐうの音も出ない本格的なメタルサウンドだし、そもそも歌聴いてないから別にあれでも問題ないだろって話かもしれない(笑)。多分分からない人には全然分からないだろうけど、世界レベルでは分かる人もかなりいるということで自分もその一人だし、存分に楽しませてもらっている。このアルバムで当分の間相当楽しむことだろうし、ライブなんかがあればそれも見てまた楽しむだろうしDVDにしても同じくだ。妥協なしで質の高い作品を常に提供してくれれば時間がかかろうが構わないし、そういう消耗品じゃない路線、音楽やアートとしての作品価値を高める創造物の制作をしているという意思を貫いてほしいな。
See you♪
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