David Bowie - Station To Station

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David Bowie - Station To Station (1976)
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 今年年初に他界したボウイさん、プリンスの逝去と共に思い出されたように合わせて書かれているものも多くて、一般人的には同じ80年代に名が上がっていたミュージシャンという括りで記憶に残っているんだなぁ、と改めて自分の認識と一般的認識との違いを感じたものだ。自分的にはもちろんボウイというアーティストとプリンスとはまるで相容れることのない別の世界でのミュージシャンだとカテゴライズされてるからさ、時代で切り取ればそりゃそうかというのはあるが、なるほどね、と。てなことで、じゃ、ボウイさん、何か書いてないのあるかな〜とアルバム並べてブログを見てみればふむふむ、まだたくさん書いてないのはあるなと。

 ってことで今回はボウイの1976年リリースの作品「Station To Station」。ジギー卒業後からアメリカサウンドへシフトしていきグリグリのソウルへの傾倒、ドラッグ依存などからもっとも妖しく艶めかしい時代でもあり、そこで映画「地球に落ちて来た男」への出演となり、その音楽も自分で担当したいからということで楽曲録音を開始したものの映画には採用されず、自身のアルバムとしてリリースする運びとなった作品、サウンド的にはそれまでのアメリカソウルサウンドからヨーロッパ寄りへの暗さを持った長尺作品が増え、またヨーロッパへの回帰の兆しが見られる作品。聴かせる歌が多く、正直どれも名曲と言って良いレベルの出来映えを誇る見事なアルバムでもある。冒頭からして10分以上の重々しい作品でスタート、これが不思議な事に全く飽きさせることのない曲になってて、展開も楽しみだし、この長さが苦にならないんだな。アルバム全部で6曲しかないのは能力の欠乏ではなく、意図的にレベルの高い作品だけを簡潔に聴かせるという志向からか、見事にそれが功を奏してて、昔ほんとにこればかり何度も何度も聴いてたもん。

 ジャケットは「地球に落ちて来た男」のワンシーンから採られたモノで、この頃のボウイの妖しさはしっかりと見られるね。この頃のテレビ出演の映像とか見るとホントにもうガリガリのボウイで、よくあれで生きてるな、歌なんて歌えるレベルか?ってくらいでさ、ドラッグやり過ぎなのは目に見えて分かるくらいだった。もちろんリアルで見てたワケじゃないけどね。よくもまぁ、それがこういう作品創れたものだと思うとやっぱりドラッグの想像力って凄いんだなとも思ってしまう。しかしヨーロッパ寄りのアルバムになりつつあるもバックメンバーは黒いからかやっぱりグリグリしてる部分は多いな。妙な混ざり具合こそがロック、うん、それでも傑作の一枚です。






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フレ
Posted byフレ

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